表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/19

01 登場人物紹介とプロローグ

一応R15になっていますが、完結するまでに性的な行為を行ったり、過激な表現が出てくることはありません。

スクールラブのタグが付いていますが、先生と生徒の恋愛関係を書くというより、友達以上恋人未満みたいな関係を書いていきます。その点、ご了承ください。

主要登場人物



主人公 御上 篠(みかみ しの)

基本的に物静かな女の子。人と話すのが苦手で警戒心が非常に高い。対人関係の苦手には理由がある。


萩野 誠人(はぎの まこと)

社会科の先生。見た目は30代。年齢は40代前半。少し変わった人。


北野 優子(きたの ゆうこ)

担任の先生。何事もテキパキこなす女性。度々篠を気にかけてくれる。


友希(ゆき)

同じクラスの女の子。元気いっぱい。


朱理(あかり)

同じクラスの女の子。友希の保護者みたいな存在。


遠野 結衣(とおの ゆい)

同じクラスの女の子。


その他、また書き足すかもしれません。






プロローグ



高校に入って早二年が経った。高校生活の時間は過ぎるのが早いと聞くが、あまりそうは感じなかった。そこそこ長く感じたし、あと一年も残っている。

今日は四月八日。校長先生と言えば?と聞くと、ほぼ全員が答えるであろう、転寝したくなる長いお話が非常に辛い始業式も既に終わり、新しいクラスの教室へ向かっている。



「取り敢えず五十音順に座って〜。」


担任の先生は幸いにも去年と同じ先生で、人付き合いがあまり得意ではない自分にとっては有り難い。


「じゃあ、今日提出の書類を後ろから回してきてください。」


今日は始業式だけなので、この作業が終われば新しい教科書を受け取って帰るだけだ。……受け取って帰るだけと言っても、量がとても優しいとは言えないレベルなので少々気分が沈む。


「今日提出していない人は明日必ず持ってくること。皆さんはもう受験生です。受験関係の書類は締切の時間を超えたら絶対に受け取ってもらえません。日頃から提出日や期限を守ることを心がけて下さい。」


一応進学校とされているこの高校では、殆ど全ての生徒が大学に進学する。勿論自分も例外ではない。今年一年は勉強に追われることとなるだろう。


「自己紹介の時間は取りません。各自で済ませておいて下さい。」


北野先生のこういうところが好きだ。というより多分自分が自己紹介が嫌いなだけだ。どうしても自分の名前を言うことに抵抗がある。…というか上手く言えない。


「明日からの予定と教科担当の先生方は机の上に置いてあったプリントに書いてあるから確認しておいて下さい。では、解散。」


次々と生徒が教室から出て行く。今日は午前中で学校が終わるから多分友達同士で遊びにでも行くのだろう。元気でとても良いと思う。…私は断固拒否だが。

…なんか後ろから物凄い足音が……


「……っ!!?」

「しのぉおおお〜!!今年も一緒!やったね!!」

「あ、友希ちゃん。よろしくね。」


今抱きついてきた友希ちゃんは私とは正反対と言っても良いほどフレンドリーな女の子だ。去年から仲良くさせてもらっている。


「友希。篠ちゃんの眉毛がハの字になってるよ…」

「朱理うるさい〜…別にいいじゃん〜」


朱理ちゃんは友希ちゃんの幼馴染で少しお母さんみたいな所がある。毎日のように友希ちゃんの暴走を止めている。


「ごめんね、篠ちゃん。後で言っておくから。あと、今年もよろしくね!」

「うん、大丈夫。今年もよろしく。」

「ばいばーい!また明日ね〜!」

「うん。」


嵐が過ぎ去ったみたいに感じる……。勢いは良いけど二人ともとても優しくて友達思いの女の子だ。二人とは完全にではないけど安心してお話ができる。私と一緒に居てくれる二人には感謝しても仕切れない。


「篠ちゃん。」

「……北野先生?」

「二人が一緒なクラスで安心したって顔してるね。」

「……はい。人付き合いがあまり上手じゃないので二人の存在は本当に大きいです。」

「そっかそっか。」


北野先生は去年とある出来事があってから、時折私を気にかけてくれる。気にかけると言っても無理に詮索したりはしないので有り難い。


「篠ちゃんは今年倫理政経を選択してたよね?」

「はい。教科書のサンプルを見た感じだととても面白そうだったので。」

「普通は受験で必要じゃないと取らないんだけどね…(笑)」

「…まぁ少し勉強量が増えますが…」

「ふふっ。…明日の一発目の授業は倫政だったね。」

「そうなんですか?」

「そうだよ〜。…多分篠ちゃんにとって面白いことが起こると思うよ〜。」

「…面白いこと?」

「受けてからのお楽しみ!」

「……はい(?)」

「じゃあ、また明日ね。さようなら。」

「…さようなら。」


面白いことが何なのかは全くわからないが、明日になればわかるみたいだし、取り敢えず今日のところはさっさと教科書を受け取って帰るか…

次回から本編に入ります。

お立ち寄り下さりありがとうございますm(_ _)m

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ