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ダンテの話を聞いてから数日がたちました。しかし、リサの日常はほとんど変わりません。しいていうならダンテのことがもっと大切になったことくらいでしょうか。そんなリサですが、本日は怒っていました。もう怒りMAXという感じです。原因ははっきりしています。ダンテのお使いで買い物に出たリサはある人物に会ったのです。その人物とは、近所に住む悪ガキであります。リサの天敵といっても過言ではありません。何がそんなにリサの勘に触るのかと言いますと、言動もそうなんですが、何より彼が12歳ということなのです。自分より10も下の子にバカにされる、こんな屈辱そうそうありません。そして何より、彼の口が達者なのです。勝てないのです。悔しくて悔しくてたまりません。だからといって、本気で怒るのは大人げない気がするのです。これはもうジレンマです。ストレスです。リサは行き場のない怒りをかかえながら食堂へと帰るのです。
食堂は本日も大変混雑しております。客商売です。リサは怒りを抑え、笑顔で接客します。中々いい笑顔だと褒めてあげたい感じの接客です。そうこうしていくうちにピークは過ぎた模様です。ですが、大変なことに気づきました。店の奥の席にリサの天敵2がいます。天敵2とは、言葉の通りリサと相性の悪いお客様のことです。リサはいつもそのお客さんにバカにされたり、からかわれたりしているのです。根は悪い人たちではないのですが、リサにとっては、鬼門なのです。説明している間にさっそくリサが絡まれております。大丈夫でしょうか。本日のリサはご機嫌ななめなのです。もめないで済むでしょうか・・。