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少しばかりの騒動があった翌日、昨日の反省も含めておとなしく真面目に働いておりました。しかし、事件は続きます。
開店準備を終え、お店を開いた途端、長身の見目麗しい男性が幾人かの兵を引き連れて来店したのです。これにはダンテもリサも目が点になります。そんな2人の様子には目もくれず、男は目的のものまで、迷うことなく歩を進めます。そう、目的のものとは、小さい少女リサでありました。
男はリサの目の前に立つと、おもむろに手を伸ばします。そして恭しく手を取りこう告げます。
「陛下の奥様になって頂けないでしょうか?」