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「おっ!リサじゃん~相変わらずちいさいなぁ。そんなんで仕事できんのかぁー。ご飯とかこぼすなよー」


下品な笑い声をたてながら、リサをバカにします。しかし、リサが一生懸命なのも頑張ってるのも男たちはしっています。ただ可愛いリサにちょっかいをかけたいだけなのです。リサもいつもならわかっています。年はきちんといってる分、思慮分別はしっかりしているつもりです。ですが、今日はいつもとは違っていたのです。冷静な判断も、いつもならスルーしてしまうこともリサにはできなかったのです。そう、見た目にはわからないくらいリサはキレていたのです。



「もう、うるさい!ちゃんと仕事できるに決まってるでしょう!!私これでも22歳なんだから!!」


辺りが静まりかえるとはこういうことをいうのでしょうか。シーンとしてしまいました。リサがキレたこと、そして出た言葉。二重のびっくりが辺りをつつみます。リサもわれにかえり「やっちまったー」という顔をしています。静寂をやぶったのは女将さんです。



「リサ、そんなホラを吹いてないで、空いてるテーブル片してくれ」


まさに天から舞い降りた神の一声でした。リサは「はいっ!」といきおいよく返事をしたあとそそくさと男達の前からいなくなり、何食わぬ顔を装いながら片づけを開始します。男たちも「な、なんだ、冗談か・・」と少しずつ冷静さをとりもどしていきます。そうしていつも通りの店内の雰囲気へと戻っていきました。よかったねぇと拍手を送ってやりたい心境です。ですが、まぁこのままで終わるわけないんですよねぇ。当たり前ですが。





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