目次 次へ 1/41 プロローグ 普通に、ただ普通に歩いてただけだった。もうすぐ夜になろうとする町並みを、晩御飯何にしようかなとか、疲れたなとかただただ平凡な思考で歩いているだけだった。 目の前に黒い穴が見えた気がした。そして気づいた時にはその穴に落ちていた。別に穴に近づいたわけではない。ただ、気づいた時には落ちていた。多分、不思議な穴。そう、私は気がついたら見知らぬ場所にいたのだ。 さっきまで遠くでカラスの鳴き声が聞こえていた自分の住んでいる場所とはかけ離れていた場所に。