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緋色の桜 2  作者: 姫威 瀬菜
『真っ赤な花』
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緋色の桜

第一章 『赤色の花』


空に花が咲く。

真っ赤な花が。


空中には…真っ赤な花が沢山散っている。

地面に溜まった花は、満月に照らされて不気味に光る。

溜まった真っ赤な花を、睨むように見詰める『奴』がいた。

「ははははははっ…! 綺麗な花……。」

――――花を睨んだ『奴』は、狂ったように―――突然、嗤い始めた。


「…貴方、悪い人。」


『そいつ』はそう言うと、『池袋』のネオン街に消えて行った。

―――――――笑い声を残して。

―――――――嗤い声を残して。



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