8話
戦闘まで行けなかったorz
朝に起きると爺がみえたので反射的に殴る。
「残念じゃの?ホログラムじゃ」
「何でいる?昨日途中から消えたんだろ?そのまま消えておけばよかったものを……」
「クエスト発生のお知らせと警告のためかの……。あと今回の報酬が分かりにくいということも
あるんじゃの。見てもらえばわかるか」
――クエスト発生 暴走者の討伐
達成条件 暴走者5人の内1人の討伐
報酬 討伐した暴走者の能力枠 or アイテム
「いろいろ聞きたいがまず暴走者ってのはなんだ?」
「お主達の中で力に溺れてただ自分のためだけにこの世界の命を搾取し始めた者どもの総称じゃ
の」
「おまえらは手を出さないんじゃなかったのか?」
「わしらは選択を与えるだけじゃ。もっともわしらにとって都合のいいように報酬を出すがの」
最終的にはこいつらのいいように使われるということか
「まあ今回は5人を95人が狙うからの。今日中におわるんじゃないかの?それに暴走者がお主
達を狙う理由もあるからの」
普通に考えれば自分と同等の力を持っている奴を殺すというのが理由だろうがだがきっと――
「暴走者にクエストをつくったな?たとえば俺たちを殺せば能力をやるとかそんな内容のを」
「そこはご想像にお任せするんじゃ。わし達がいくら否定したところでお主は納得はしないじゃ
ろ?」
「そうだな・・・・・・」
この爺から聞き出すのは難しいだろうが十中八九つくっただろうな
「あとは能力枠ってのはなんだ?」
「わしからお主に決めさせた能力とおなじものじゃの」
「つまり能力を創る権利みたいなものか?」
「そういう認識で間違ってはおらん。それか同じようにアイテムを一つ作ることもできるという
ことじゃ。それで大体の疑問はおわったかの?」
「いやまだあるどうやって見分けるんだ?」
「そんなことかの?暴走者は暴れてるんじゃから天災級の事件があったところを追っていけばい
いじゃろ」
「ちょっと待て!?なら向こうはどうやって見分けてるんだ!?」
「そりゃあの?強さを見るかもしくは殺すしかないんじゃないかの?」
俺みたいに大器晩成的な能力じゃなく持っているだけで殺戮可能な危険な能力を使っていると考
えるべきか。これは大虐殺がはじまってる可能性があるな……装備も液体化はできるようになっ
たが戦闘にはまだ使えなさそうだ。それに液体操作もまだ少ない水でしか試したことないから戦
力にならんだろうし、戦闘経験、すべてが足りない現状では足止めぐらいか逃げることしかでき
ない。これは今日中に終わる可能性が高いと言っていたし方向を調べて近づかないようにして一
日すごすべきだな。
「俺は参加せずに魔物でも狩っておく」
「なんでじゃ?いまのところえげつない方法を使えば簡単に殺せるじゃろ?たとえば水で頭部を
包むとか液体化して後ろから斬りつけるとか液体で圧殺するとか今考えただけでもそのくらいは
できるじゃろ?」
「頭部を包むのは気を失うまでにこっちがやられる。圧殺はどこまで操れるか分からない。さら
に圧殺するためにどのくらいの量がいる分からない。そして一番の問題はそんな量の水をどこか
ら手に入れるかだ。液体化して後ろからは大剣をすばやく戻せないから難しい。とダメなことが
あるが?」
「それがお主の選択なら仕方がないの……」
「それに俺は魔物を殺すだけでも能力アップにつながるだから俺にはその報酬はあまり意味なか
ったな。それに――」
どっちにしろリスクが高いと思えれば様子見だけはしてからだな
「それになんじゃ?」
「いやなんでもない」
こいつはこいつの目的のために行動しているだけだ。俺の味方ではないと考えるべきだなという
ことはこっちの世界のことを教えてくれる仲間をつくるのが先だったか……ソロでいたかったが
そうとも言ってられないか。
「ところで爺昨日なんで駐屯地に入ったあと消えた?それに何か意味があ
ったのか?」
「そりゃあの?わしがあることをおしえればすぐに終わった可能性が高いんじゃし?楽しむため
には口を滑らせてはいけないからの?じゃから消えてたんじゃ」
「このクソ爺今からでもいいから教えやがれ!!今回のでこれの楽しみは終わったんだろうが!
!」
「言われなくとも言うのじゃ。基本的に能力は4種に分けられる下位、中位、上位、|加護《最
上位》とな。加護は神さまから与えられたもの。他は種族的に全員が持っている能
力もしくは修練をすれば才能があれば開花する能力と分けられておる。つまりの?加護を持って
いることを示せば最低限の身分証明になるんじゃ。そんなやつを処刑しようとすれば教会がだま
っていないしの」
「神殺しの能力が欲しくなったわ。どうすれば手に入るかな。嗚呼さっきのクエストやればでき
るかもな?」
まあやらないがこいつが謝るまで言ってみようか
「わしが与えるんじゃからそんな能力は拒否する!!」
「神殺しの魔剣があればいいのにそれを壊せば能力手に入れれるんだがな」
「すみませんでした。じゃがこれを気にわしは……退かぬ!!媚びぬ!!|省
《かえり》みぬ!!」
よし神殺しの武器かならず手に入れよう