7話
なんとか爺再登場……
ここが武器屋の店員が言っていた地鶏亭か……宿の値段が大体銀貨2、3枚ってことしか知らないからな安いと言ってもどのくらいなんだろうな。
「いらっしゃいませ。宿泊ですか?お食事ですか?」
入った瞬間元気よく宿の店員であろう女性に声をかけられる
「宿泊だ。とりあえず1泊2日で」
「朝と夜のお食事はどうせれますか?お食事つきで銀貨3枚。宿泊だけで銀貨2枚となっておりますが?」
「食事つきで頼む」
「鍵はこちらです。お部屋は204号室となっております。また鍵を失くされた場合は弁償してもらいますのでお気おつけを。後お食事は一階とお部屋どちらがよろしいですか?」
「部屋で頼む」
「裏に井戸があるのでお好きにお使いください。あとタオルなども貸し出しているので用がある際には受付もしくはお食事の時にでも言ってくだされば用意しますね」
部屋で時間をつぶしてからギルドに行くか……
*
「ギルドカードを受け取りに来たんだが」
「本日登録をしたレン=カンザキ様ですね。カードはこちらになっております。ギルドのことについての説明は省きますか?」
「いや説明してくれ」
「はい。ギルドではランクF~SSSまで9段階あります。基本的にFランクであってもAランクのクエストを受けることはできますが、Sランクから上はギルドが認めた者しか受けれません。またランクが低い時に上のランクを受け、違約金が発生した場合ランクが上の分だけ違約金が倍になりますのでご注意を」
「つまり冒険者は自分で自分の力を知り、自分にふさわしいクエストを自由に選べるが、自分のランクより2つ以上上のランクをする場合に限り、失敗した場合は力量を見誤った罰として違約金を数倍払わせられるということか?」
「簡単に言うとそうですね。逆に自分のランクより下のクエストを消化した場合は2倍の報酬があります。ランクアップについては自分と同じランクを何個も達成した場合ギルドから試験を受けることで上がります。また自分のランクより上のランクを達成した場合の二つがあります。Sランクからは前者でしか上がりませんし、FランクからならAランクまではどちらでも上がります。また注意点としてはクエストにはソロランクとパーティーランクがありますのでランク上げのときは注意して下さい」
一人で行った時とパーティーで行った時ではランクが違うことがあるから気をつけろということか……
「次にギルドカードについてですが、これは身分証明のほかに討伐個体とその数を記録します。ですので討伐クエストの場合はギルドカードの提示でクエストは達成します。またギルドに提出した時に討伐数は消去しますので、もしも討伐クエストの中で達成しているものがあれば、それも達成したことにしますので報告前にクエストを見ることをお勧めします」
「ん?場所を指定されていた場合ほかのところで討伐したのでもいいのか?」
「どこで討伐したかも記録されますので場所を指定してるのではなく、種族指定のを選ぶことをおすすめします。場所の情報はギルドでしか見れませんのでその場所に行って、達成している可能性が高ければその時の職員に聞いてください」
つまりはギルドカードによってその冒険者の実力はギルドにはまるわかりになっているのか
「ギルドカードの再発行は手数料などで銀貨5枚必要なので失くさないようにしてください。最後に魔物についてですが、ギルドが換金することができる部位についてはこの冊子に書いてるので読んでください。あとそれにもギルドの説明が乗っているので忘れたら見てください」
結構分厚い冊子を渡される
「今日からクエスト受けたいんだが何かいいのはないか?」
「流石に今から討伐クエストに向かうのは危ないので雑用あたりがいいんじゃないでしょうか?」
「雑用か……今からできるやつと言ったらどんなのがあるんだ?」
「もの運びや屋根の修理、ペットの捜索といったものですね」
「なら今日は出直してきます」
今日は装備を液体化できるかの実験と井戸から水を運んで液体操作の練習をするか……
*
黒い空間の中に老若男女とわず、100人ほどの集まっていた
「さて一日が過ぎたわけじゃがいまのところ暴走者は何人出たんじゃ?あと死んだ奴はいるのかの?」
「暴走者は5人ほどだ」
「死者はまだだね」
「ちなみに何人か足りないみたいじゃが?どこ行ったんじゃ?」
「私が知ってるのは『なんであんな奴選んでしまったんだあああああ』と泣きながら走り去っていったのとそこの隅で暗いオーラを出してるやつしか知らないわ」
「暴走したところで自分の世界になにか呟きながら戻っていたのがいたぞ」
「あとは笑いすぎて運ばれたのが数名と寝るといってどっかに行ったマイペースな奴がいた」
「阿呆どもじゃな。まあいいんじゃが、クエスト暴走者の討伐の報酬は討伐した奴の能力枠またはアイテムでいいんじゃな?」
「今更だよな?その確認。んじゃあ明日起きた奴からクエスト発生していくってことで今日はおしまいか?」
「そうじゃの?ほかになにもないじゃろうし」
「個人的には話したいことはあるが全員が共有する情報は特にないね」
「今度は暴走者か死者が出た時が集まるときだったよな?」
「そうじゃの。今日はこれで解散ということじゃの。じゃあお主らお疲れさん」
次回はクエストなので戦闘シーン書こうと……したいんだがな……
次回に爺たちの言っていたことの補足説明がありますのでこれってどういう意味と思った方は次回をお楽しみに???