4話
なんか3話までプロローグでいいじゃないかという気が……
そして3話切るところ間違えたなorz
「ここが辺境の街シドニアだ。魔族の国が近すぎるために軍の駐屯地としても機能している」
「何かこれから生きていくための職が見つかればいいが」
「その前に貴様には取り調べがある。それで無実を証明できなければ処刑だということを忘れるな」
生真面目すぎるのも困るな。まあその気になればいつでも逃げれる。処刑になることは絶対にない。それを知らない中ボスは可哀そうだな。
『爺も俺がここで処刑されるのは望みじゃないんだろ?』
『残念なことじゃがそうでもないんじゃ。お主以外にもわしらが選んだものはいるんじゃし、一人が処刑されてもわしらの計画は駄目になるわけでもない。つまり、全員の危機でないかぎりわしらは力を使うことはできないのじゃ。自分の力でどうにかするんじゃな』
使えないな。神の御使いとかそんな肩書きをくれれば早い話なんだがな……仕方ないか爺だし
「何をしてるさっさと街に入るぞ」
爺と話し、考えている間に門番と話をつけたバイアスが催促する
「わかった、わかった。行きますよ」
そしてこの異世界での新しい生活の始まり、神に頼まれた自分の覚悟をみせるための一歩目を踏み出す――
*
バイアスの奴が連れてきた男は一言でいうなら異様だった。この世界では貴族ぐらいしか着ることがないような上等な黒い服、黒髪黒目の黒で統一された中肉中背の男。貴族だったとしたらバイアスのことに従っていることがおかしく、平民だったとしたら着ている服が上等すぎる。冒険者ならそのくらいの服が買えそうだが、武器や防具がない。能力だけで戦う冒険者であっても最低限の護身用の武器が見えるところにあるのが普通だし、防具はどんな冒険者でも最低限のをつけている。商人だったら護衛の一人や二人は街から街への移動のときには絶対につける。ということは田舎から出てきた奴か冒険者になるために街に来た奴だろうが、それだと来た方向がおかしい。西側には町や人が住んでいるところはないはずだからだ。
「バイアス、そいつの面倒はほかの奴に任せて、俺の部屋で報告しろ」
「はい!」
バイアスが返事をしたのを聞くとすぐに建物の中に入っていく。バイアスも同僚に軽く事情を説明したあとすぐに後を追って、建物の中に入っていく
部屋についてすぐに隊長が口を開く
「あいつは何をしてたんだ?」
「特に何もしていませんが、『ダーナの森の神殿に住んでいた。』や記憶喪失など不審な点が数多くあったので一応のために駐屯地まで連行しました」
「つまりは俺らが思ったように冒険者や商人ではなさそうという推測だけか?」
「はい。ですがダーナの森は魔族の国との境目です。そこから来たのであれば魔族、あるいは魔族の関係者の可能性が高いかと。取り調べはしなければいけないと思い、連行してきました」
「確かに不審な点は多いがそれだけだと魔族の関係者ではないという可能性が高いが?」
「あとは……あいつと会ったときにスライムを持っていました」
「は?スライムを持っていただと?」
それが本当だとすると何らかの手段で溶けるのを防いだか、もしくはスライムを操って危害を加えないようにしたかのどちらかだな。前者は冒険者ならそういう対策がありそうだが……後者だとすると魔族の可能性が真実味をおびてくるな
「そこまで不審な点が多いと流石に無実であれ、有罪であれ取り調べをしないといけないな。バイアス連れてこい」
*
バイアスが建物に入ってすぐにバイアスの代わりの騎士に話しかける
「騎士A、俺は記憶喪失でしかも一文無しなんだ。今日の宿も飯もないのでおごってくれ」
「誰が騎士Aだ。俺には――「言わなくていいぞ騎士A」――……それになぜ私がおごらないといけないんだ」
「今日はお金稼ぎしなければ生きていけないんだが?それで此処に連行されたので此処の騎士の誰かが宿や飯といった面倒をみてくれないと疲れもとれない。そちらも無実かもしれないものに拷問などをするわけではないだろ?ならば拘束中は最低限の食事と宿を貸すのが礼儀だと思うが?」
反論のできるところはないはずだ。バイアスも無実を証明しろといっていたし、いまのところ疑わしいだけだろう
「……たしかに面倒をみる必要があるとは思うがそれは、軍の予算から出るのであって私から出るわけではない」
掛かったこれで今日と明日くらいはなんとかなるぐらいの金をとれるだろう
「そうなのか……なら担当になった奴に言うよ」
バイアスが建物から出てくる。
さて無実を勝ち取るか、此処の壊滅か、逃走か、どれになるか楽しみだな
「今から隊長の部屋で取り調べを始める。こっちだ」
……ヒロインが決まらないそしていつ出てくるかも未定という……
誰かキャラ案くれえええええw