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100人の候補生  作者: マオ
傍観者編
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23話

『しかしなぜかの?馬の召喚か車、自転車を作った方がよかろう?なぜ亜人にこだわったのじゃ?』


『そりゃあ亜人の定義を聞いて俺の仮説があってるか気になったのあるが、一番は犯罪を犯しても気づかれないようにするためだ。それに車や自転車は作れるだろうが目立って仕方がないし、ほかの奴らに異世界の人ですと公言して回ってるとの一緒だからな』


『ふむ?犯罪を気づかれないとはどういうことじゃ?それとお主の仮説とはなんじゃ?』


『犯罪に気付かれない方法を理解するには俺の仮定があっているのが前提条件だ。だから先に仮定の方を話すぞ?』


|爺<ウィキ>の返事も待たずそのまま零は続ける


『亜人と一括りにされているが、大まかに分けて2……いや3種いるということだな』


『なぜそう思ったのじゃ?』


『|爺<ウィキ>が言ったことを考えた結果だ。まず1つ目は遺伝子的な種族。これは亜人としての特徴はあるが獣化などをできないタイプだ。』


『つまり1は遺伝子からして完全に違うということかの?』


『そうだな。次はスキルによる弊害だな。体を変化させる系のスキルは制御がむずかしいのだろう。だから完全にスキルをものにできていないので、体の一部が勝手に獣化するこれが特定の位置に特徴が出ない正体だろう。そして最後はスキルがない者と、スキルがあることに気付いていない者だろう』


『2、3はスキルという点は一緒じゃが、2は何からの亜人の特徴があらわれておる者、3は特徴がないからスキルがないとおもっておるということかの?』


『まあそういうことだ。となると獣化のスキルは液体化と同じように部分的にできるだろう。そうなると外見を亜人として見せることもできるということだ』


『??それがどうしたのじゃ?』


視界の隅にミニキャラ化した|爺<ウィキ>の首をかしげる姿が浮かぶ


その瞬間零はそのミニキャラがいるであろう空間を攻撃する


『わしがおまえさんの前に現れると本当におもったかの?それはホログラムみたいなものじゃ』


『チッ……まあいい話をつづけるぞ。人間が犯罪の捜査をするとき人種というのは重要になってくる。たとえば顔が似ていたとしても人種が完全に違う場合、疑いの目は向きにくいようになる。地球で言うなら白人が犯人と聞いていたが真犯人は黒人だったら見当違いのところばかりを探して見つけれるわけがないだろう。それほどに種族というのは本来は変えることが出来ない違いなんだ。だから俺が部分的に獣化して亜人と思わせておけば、あとは勝手に見当違いの方向に突っ走ってくれる』


『じゃがそれでも真相に気付くものはでるじゃろうて、そのときはどうするんじゃ?』


『その場合は消えてもらうしかないだろうが、完全に犯罪者になればもう魔王への道しか残されていないからな。まあ|爺<ウィキ>にとってはそれも歓迎なんだろうがな』




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