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100人の候補生  作者: マオ
傍観者編
19/24

18話

少佐が片腕で俺を持ったまま驚愕にあたいする速度で走る


走った先には白い煌びやかな鎧、赤いマント、装飾多可な剣をつけた恰好は勇者だとでもいうように存在感がある


『みつけだぞ。今から全力(・・)で投げるぞ?』


俺を空中で振り上げ投げようとした瞬間……爆音とともにさっきまでの移動速度が遅く感じるほどの急加速し、投げ出された


少佐はその勢いによって空中で数十回転しながら着地、俺は勢いを保ったまま住宅を3、4件貫通、そのまま地面にめり込む。勇者のような格好の奴は俺を最小限の動きで避ける


『……めり込んだままじゃあサポートできないんだが?すこしは投げる時の威力をかんがえろ……ばれないように這い出るのに時間がかかる。だからしばらくは一人で戦え』


『……すまん。調子に乗っていた』





しかし私の全力投球をよけるとはやりおるな


勇者は何も言わず柄に手をあてたまま少佐に近づき、そのまま居合切りの要領で剣を走らせるが、少佐は腕を硬化、手のひらで受け止めるようにし、そのまま剣をつかむ


「ぬるいわ!!こんな刀身まで装飾多可で実用性に欠けるような武器なんぞ私の筋肉を貫けると思ったか!!」


その剣をそのまま握りつぶす。同時に勇者は柄を放し、距離を取る


「ほう?私を素手で戦おうというのか?せいぜい楽しませてくれよ?」


勇者は無言で新しい剣を作り出し、淡々と行動する。


「男なら拳で戦わんか!!」


少佐は喜々として武器を破壊し続ける。そのうち勇者は剣ではらちが明かないと思ったのだろうか?斧、槍、弓とどんどん武器を変えていくと同時に柄などは装飾が多いままだがだんだんと刀身は実用性重視へと変わっていく


「大量の武器の中から私と戦うのに有利なのを選ぶか!だが貴様程度にやられる私ではないわ!!」





ようやく穴から出てきた零は少佐の恫喝と同時にサポートを始める。武器の分の水を少佐の周りに少佐が能力を使って出した様に偽装しながら慎重に能力を使っていく。それによりこう着状態になりそうだった戦闘は少佐が有利な状況へと変化していく


フルアーマーか……確かああいうのって武器を打ち合う時の振動で勝負をつけるんだったな、もしくは鎧の隙間をついて直接切るが普通だろうがこっちの世界では鎧ごと叩ききるのもできるか?まあ一撃で倒すんなら首か、手の付け根から心臓を狙うか、はたまた兜ごと脳をつぶすかしなければ無理だろうな。まあどの方法にしても一撃で殺すかもしくは確実に葬れる状況を作り上げるかしないとな。となるとまずは罠で足を潰し、同時に首を狩るのが一番か。足に気を取られれば即死、首に気を取られれば動けなくなり嬲り殺しにできるようにするか


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