表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
91/157

第91話『禁忌解放』

――宇宙が、鳴いていた。

銀河の残響、星の断末魔。

1.禁忌解放

カイルとイルが創り出した“創造の宇宙”は、いま崩壊し始めていた。

イル:「なっ......!空間が........“溶けてる”!?」

カイル:「......違う。これは――零式DNAの“完全発動(ファイナルフェーズ)”だ........!」

タルタロスの身体が、黒い波紋を放ちながら変貌していく。

肉体は消え、純粋なる“(ゼロ)”のエネルギーとなり、形を失う。

タルタロス:「我が名は、タルタロス。破壊神幹部直属――“零の具現化(ゼロのマテリアライズ)”。いまここに、我は禁忌を解く……!」

その奥から“神の声”のような響きが落ちてくる。

タルタロス:「禁忌・神DNA........!!」

虚空が割れた。

タルタロス:「神覇.....零式(ゼロシック)深淵(アビス)!!」

それは詠唱でも、技でもなかった。

“存在の否定”そのもの。

イル:「やばい.......カイル!!この空間、もう.....存在できない!!」

カイル:「.......全部、無に返されてる......!!」

星々が、一瞬で“静止”し、次の瞬間、音もなく消滅した。

創造された宇宙が、“ゼロ”に飲み込まれていく。

カイルは歯を食いしばる。

彼の周囲を、空間の層が何重にも剥がれ落ちていく。

カイル:「......っぐ.....こんなの......空間制御が......間に合わねぇ!!」

イル:「.....だったら私が補う!!錬金で層を再構築する!!」

イルが金陣を展開。

しかし、触れた瞬間、陣が“蒸発”する。

タルタロス:「無駄だ。錬金も、空間も、全て“構造”を持つ。構造を持つものは、ゼロの前では 存在できぬ。」

イル:「......はは........やっぱり.......バケモンだな......!」

カイル:「でも........負けねぇ!!」

二人が同時に飛び出す。

イルの錬金粒子とカイルの空間光子が螺旋を描く。

カイル:「究極・宇宙+.........!!」

イル:「究極・錬金DNA!!」

カイル&イル:「異系統二重詠唱.....双星創痕(聖星のこうせき)連閃(流星群)!!」

衝撃。

一瞬、タルタロスの身体が裂ける――が、

次の瞬間には、空間が“巻き戻る”。

タルタロス:「“無”は傷を受けぬ。“存在”がなければ、痛みもない。」

イル:「.......強すぎる......!!」

カイル:「.......っ、これが“神覇(しんは)”かよ.......!!」

タルタロスは静かに空を見上げた。

黒の光がゆっくりと溢れ、全身を包み込む。

タルタロス:「この力は.......代償を伴う。だが、我は構わぬ。主の命に従い、我が命を代価 に“秩序ルール”を破壊する。」

イル:「命を代価に.....?」

カイル:「クソ......やっぱり......!!」

タルタロス:「――それが、禁忌の本質だ。」

その言葉と同時に、空間のすべてが“反転”した。

上下が消え、時間が砕け、星が黒く染まる。

宇宙そのものが、深淵の中に落ちていく。

イル:「.......これ以上は....本当に!!」

カイル:「くそっ.......何をしても通じねぇ.......!!」

タルタロスの姿がゆらぎ、巨大な影となって膨れ上がる。

まるで“宇宙そのもの”が敵として立ち塞がっているようだった。

カイル:「.....イル.....」

イル:「.......うん。もう、アレしかないね........」

カイル:「あぁ.....“超究極”だ。」

カイルが静かに手を握る。

その掌に、黒と銀の光が蠢く。

タルタロス:「来い。創造の子よ。我が深淵に、己の“限界()”を刻んでみせろ。」

光と闇が交錯する。

次の瞬間、銀河が“真っ二つ”に裂けた――。

次回――

カイルとイル、命を賭しての“創造最終式”発動。

タルタロスの深淵を超え、神の理をも書き換える、最終決戦へ――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ