表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
86/157

第86話『無秩序の果て』

虚界は崩壊を止め、静寂に包まれていた。

紅蓮の光が消え、雷の残滓が漂う。

1.静寂

エリックとナイルは、倒れたカオスを見下ろしていた。

ナイル:「.....終わったのか」

エリック:「ああ......けど、あいつ........まだ、消えていない」

虚空の中心――崩壊しきらぬ闇の中で、カオスの身体がゆっくりと動いた。

黒い亀裂が全身を走り、もう立ち上がることもできない。

それでも、彼は口を開いた。

カオス:「.......見事だ........秩序の再構築.......我が無秩序DNAを、打ち破るとは......」

エリック:「お前.......まだ喋れるのか......」

カオスは微笑むように、空を仰いだ。

その瞳には、憎しみよりも――どこか安堵の光があった。

カオス:「お前たちの.......融合。あれは.......“神覇しんはがい”に似ておるな.....」

ナイル:「.........神覇・鎧?」

2.神覇・鎧について

カオス:「神DNAの頂......それは、己の存在を神そのものへと昇華する技。神覇の中でも、 選ばれし者だけが纏える……“神覇しんはがい”。肉体を超え、魂とDNAが融合する .....まさしく、神のよろい。」

彼の言葉に、エリックとナイルは息を呑む。

エリック:「神覇しんは........そんなものが、他にも.......?」

カオス:「ああ.......だが、我らの組織――テンペストの中でも、ごくわずかしか扱えぬ。破壊神幹部、創造神幹部......彼らでさえ、制御できぬ者もいる。」

ナイル:「テンペスト.........お前たちは、何者なんだ?」

カオスは、少しだけ笑った。

それは“敗者”の笑みではなく、“真実を託す者”のような笑みだった。

カオス:「我らは.......神の欠片。神DNA――それは、神の遺伝子を模倣し、人の器に埋め込まれたもの。だが.........我らは、模倣では満たされなかった。“神を超える神”を造る――それが、テンペストの目的だ。」

ナイル:「神を.........超える........?」

カオス:「そうだ。そして.......その力を解き放つ禁忌がある。」

空間が揺れ、彼の胸元に紋章が浮かぶ。

それは血のように赤く、刻印が崩れていく。

3.神の禁忌

カオス:「それぞれの......DNAには禁忌の技がある.......神DNAの禁忌の技は――神覇しんはを越える力を引き出せる。だが.....代償は、命そのものだ。我 は.......それを使った.....それゆえに、もう長くは....持たん......」

エリック:「そんなもの......!」

ナイル:「命と引き換えに力を得るなんて......!」

カオス:「......だが.....その力の果てにこそ、“真の神”が生まれる。カイル......お前たちの仲間の中に、その資質を持つ者がいるはずだ.....」

二人の顔が凍る。

エリック:「カイルが........?」

カオス:「.......いずれ分かる。彼が“禁忌”を超えるか、“神”になるか......それを見届けるがいい。」

言葉を残すと、カオスの身体が光に包まれ、徐々に粒子となって消えていく。

彼の瞳は最後まで、静かにエリックとナイルを見ていた。

カオス:「......この無秩序の果てにも.....秩序は.....あるのだな.....」

光が弾け、虚界に一陣の風が吹き抜けた。

そこに、もう彼の姿はなかった。

ナイル:「......最後の言葉、信じていいのか」

エリック:「わからねえ。でも........しんDNAの“神の禁忌”。これから、もっととんでもねえことが 起きるってことだけは、確かだ。」

二人は静かに拳を合わせた。

その拳には、決意と恐れと、そして“覚悟”が宿っていた。

《虚界・カオス→攻略完了》

次なる舞台――極界・タルタロスへ。

次回――

カイルとイルが挑む最後の破壊神具現。

だがその地には、すでに“神の意志”が介入していた――。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ