第8話『混血児の宿命』
1. 精霊を受け継ぐ儀式
村の古い神殿で、両親が厳かな雰囲気でカイルを連れてくる。
カイル:「ここ....どこ?」
父:「カイル……今日からお前は正式に“アストレイア”の血を継ぐ者になる」
母:「これはただの儀式じゃない。お前の運命を決める大事な日よ」
カイルは神殿中央に立ち、両親が古い呪文を唱える。
氷の精霊「アイス」と、新たに現れる炎の精霊「ファイア」が姿を現す。
ファイア:「ようやく会えたな、小僧。……俺の名はファイア。これからお前の力になる」
カイル:「お前が.....ファイア……!」
2. 混血児の秘密
儀式の後、父と母が真実を語る。
父:「カイル、お前は“混血児”だ」
カイル:「混血児……?」
だがカイルは心のなかで思う。
カイル:《やっぱり........》
母が説明
母:「普通の人はね....母型か父型かのどっちかのDNAしか持てない。でも、あなたは二つのDNAを宿している……水と炎」
父:「それは....祝福であり...呪いでもある。強大な力を得られるが、代償も倍になる。」
カイル、衝撃を受ける
カイル:「じゃあ……やっぱり...俺は普通じゃない……化け物ってこと……?」
母:「違うわ!あなたは希望なの。混血児は滅多に生まれない……でも、あなたには未来 を切り開く使命がある....」
3. エリナの立ち会い
エリナ:「やっほ、カイル。」
カイル:「師匠.......」
師匠エリナもその場にいて説明を補足
エリナ:「混血児は強い分、制御を誤れば自分も周囲も壊してしまう。でも……カイルなら大 丈夫」
カイル:「……本当に俺にできるのかな」
エリナ:「大丈夫....だからこそ、私が鍛えるのよ」
4. ファイアとの初会話
夜、ベッドの中で。
カイル:「ファイア……本当に俺の中にいるのか?」
ファイア:「あぁ。お前が望むなら、いつでも力を貸してやる。ただし......アイスと同じで、代償 を忘れるな」
アイス:「主....無茶だけはやめてよね!」
カイル:「ああ……これからは二人と一緒だ!」
5. 決意
カイル、天井を見上げながら小さく呟く。
カイル:「混血児……呪いでも、俺にとっては武器だ。必ず……使いこなしてみせる」
カイルの目には強い光が宿る。
次回――
カイルの修行が本格的に始まる。




