第79話『神々の真実』
1.神の組織
――地鳴りが止んだ。
崩れた神殿の中心で、ガイアは膝をついていた。
大地を司る神の具現体が、かすかに笑う。
ガイア:「........やるな、風の娘.....そして......“黒雷”の少女よ....」
エルシアは傷だらけの体で、なおも警戒の姿勢を崩さない。
けれど、ラミエルの肩に触れる手は、どこか優しい。
ラミエル:「ガイア.....あなた......なぜ、こんなことを?」
ガイアの瞳が揺れる。
それは怒りでも敵意でもなく、深い迷いの光だった。
ガイア:「......我らは.......“テンペスト”の命に従っていた…」
エルシア:「テンペスト.......?」
ラミエルが息を呑む。
ガイア:「神創成組織――そう呼ばれている。神DNAをもつ者たちの、頂点にある存在たちだ。
ボスは、“唯一神”を継ぐ者.....すべての世界線を統べる、神中の神.....」
エルシアが眉をひそめる。
エルシア:「じゃあ、あなたは......そのテンペストの一員なの?」
ガイアは静かに頷く。
ガイア:「私は、“破壊神幹部”の下で創られた.......滅地DNAの具現体。我らは、大地 を砕くための兵器として生まれた存在だ。」
ラミエル:「......じゃあ、あなたも、命じられて動いていただけなの?」
ガイア:「そうだ。目的も知らぬまま、ただ“神殿を守れ”と。 だが.......今ならわかる。お前たちは、神殿を壊しに来たのではなく――“神の鎖を解きに”来たのだな。」
ラミエルがかすかに微笑む。
ラミエル:「.....気づいたのね。」
ガイアは小さく笑った。
ガイア:「皮肉なものだ。神を護るために戦い......神を縛る鎖を守っていたとはな。」
崩れた天井の隙間から、銀の光が差し込む。
2.神DNAの能力
その光を見上げながら、ガイアはぽつりと呟いた。
ガイア:「....テンペストの者たちは、“光器”を使う。それは、神DNAを持つ者なら誰でも使える基本の力だ。 だが.....幹部以上の者は、“神覇”を持つ。 己の名を冠する唯一の武装.....光ではなく、“神そのもの”を纏う。」
ラミエル:「神覇.....」
ラミエルがゆっくりと前に出る。
ラミエル:「それは......私たちの“融合”と似てる....」
ガイアはうなずき、かすかに微笑んだ。
ガイア:「人間......人間の中には、それと同じものが流れている。いや.......人間のそ れは、“原型”かもしれんな。 テンペストの神々が使う神覇・鎧――人間の“融合”は、それと同質だ。」
エルシア:「人間が.....?」
ガイア:「.....そして......我らの光は白くが......稀に黒に近い光を生み出す者もいる。それは、“光が限界を超えたときに反転する”証。神々の中でさえ、極わずかしか到達でき ぬ領域だ。」
空気が震える。
崩壊した神殿の奥――封印された扉の向こうで、微かに別の気配が動いた。
3.幹部たち
ガイアは息を整え、続けた。
ガイア:「........覚えておけ。テンペストには、四人の幹部がいる。創造神幹部、破壊神幹部、自然神幹部、守護神幹部。 彼らの下には、神獣・神人・そして我ら“具現体”がいる。 次にお前たちの前に現れるのは......“虚界・カオス”だ。 我らの中で最も不安定で、最も強大な存在......」
エルシアが唇を噛む。
エルシア:「じゃあ.....あなたも、その命令で......」
ガイア:「....あぁ。何も知らずに......神の敵を討つと信じて......。だが、ようやくわ かった。お前たちは.....“救うために戦う”者たちだ。」
ガイアはそっと手を伸ばす。
その手をラミエルが取り、風がふわりと舞い上がった。
ガイア:「.....ならば、このさきを行け。この大地に、もう一度“命の意味”を刻むために。」
ガイアの体が淡い光に包まれ、土の粒子となって風の中へ。
『――テンペストの真の目的を....黒幕を暴け。“唯一神”が目覚める前に.....』
その言葉を最後に、 神殿の風が静かに止んだ。
《覇界・ガイア→攻略完了》
次回――
虚界・カオス戦、始動!!




