第75話『絶望の雷』
1. ガイアの本気
黒雷を受け、巨体を崩したガイアがゆっくりと立ち直る。
その瞳に、初めて“敵”を認めた光が宿った。
ガイア:「.....丁度いい。人の身で神を超えると言うなら......見せてやろう、神DNAの真の力を.....」
両腕を交差させ、己の胸を裂く。
そこから光の結晶が溢れ出す。
ガイア:「神DNA.......遺伝子創開」
空気が震え、大地が唸る。
ガイア:「神DNAの特徴....それは......一つだけ新たなDNAを創れる......」
彼の身体を覆う結晶が赤黒く染まり、新たな遺伝子が生まれた。
ガイア:「これが新たなる系譜――滅地DNA」
大地が逆流し、建物すら飲み込む黒土が渦を巻く。
ラミエル:「......やばい.....こいつ、本気だ.......」
2. エルシアの暴走
その時、エルシアの身体から漆黒の稲光が爆ぜる。
髪は乱れ、瞳は真紅と黒雷の光で濁っていく。
ラミエル:「エルシア!?」
エルシア:「あは....あはは......壊す.....壊せばいい.......全部......」
彼女の雷はもはや周囲を選ばず、壁も床も、ラミエルさえも焦がす。
サンダー・ドラゴン:「そうだ.........そのまま“黒雷”に呑まれろ......それこそが真の力だ」
ラミエルは歯を食いしばる。
ラミエル:「やめてエルシア!!あなたはそんなやつじゃない!!」
3. 黒雷 vs 滅地
エルシアの黒雷が放たれる。
漆黒の閃光が一直線にガイアを貫こうとする。
が........。
ガイア:「小賢しい.......滅地DNA.......滅地崩穿」
黒土の壁がせり上がり、黒雷を受け止める。
エルシア:「.....壊す.....!!!」
衝撃で天地が反転したかのような地割れが走る。
ガイア:「黒雷.........悪くはない。だが所詮、未完成。対するは神が創りし“新たなDNA”だ」
4. ラミエルの葛藤
ラミエルは焦げる腕を押さえながら叫ぶ。
ラミエル:「エルシア!あなたが望んでるのはこんな力じゃないでしょ!?」
エルシア:「.......っ........私は......私は........」
一瞬だけ、黒に染まった瞳が揺らぐ。
だが、サンダー・ドラゴンの影が再び囁く。
サンダー・ドラゴン:「迷うな.....殺せ.....その優しさを捨てろ......」
エルシア:「あぁあああああああ!!!!」
黒雷がさらに暴走。
彼女の背後に“黒雷帝”のような幻影が浮かび上がる。
次回――
滅地DNAを解き放つ覇界・ガイア。
黒雷に呑まれるエルシア。
絶望が交差する戦場で、ラミエルはたった一人、彼女の心を救おうと立ち上がる――。




