第61話『新たなる旗』
1. 旅立ち
夜明け前。
カザトロフ国の森を抜け、街道へと出たカイルたち。
背後にはDSOの拠点が遠ざかっていく。
ラミエル:「.....本当に、もう戻れないんだね」
ナイル:「後悔する気か?」
ラミエル:「ううん、全然。むしろ........楽しみだよ」
エリック:「そうこなくっちゃな。俺らだけの組織を作るんだ。ワクワクするぜ」
カイルは一歩前に出て、朝焼けに染まる空を見上げる。
カイル:「俺たちは......自分たちの意思で戦う。守るために、選ぶために」
その隣で、イルが静かに笑った。
イル:「..........やっと、居場所ができた気がする」
2. 新組織の名前
カザトロフ国から少し離れたの小さな宿屋。
卓上に地図を広げ、全員が輪になって座る。
エリック:「まずは名前だろ。組織名がなきゃ始まらねぇ」
ラミエル:「うーん.........かっこよくて、意味があるやつ」
ナイル:「安直に“混血部隊”とかじゃダサいしな」
イル:「.......荒れ狂う海を乗り越えるとか?」
カイルはしばし黙り込み、やがて口を開く。
カイル:「――“アーク”。方舟だ。 どんな絶望の海でも、生き残れる器。 俺たちが守るべきものを乗せて、未来へ進む」
全員の視線が集まり、次々と笑みがこぼれる。
ラミエル:「いいね、それ」
エリック:「決まりだな!」
ナイル:「新組織.......悪くない」
イル:「.....素敵」
3. 初めての誓い
カイルは拳を握り、皆に差し出す。
カイル:「アークは俺たち全員のものだ。誰か一人のためじゃなく、みんなで守る。異星も地 球も......全部」
エリック:「おうよ!」
ラミエル:「もちろん!」
ナイル:「やるしかないだろ」
イル:「.........うん!」
五つの拳が重なり合い、力強く鳴った。
4. 新たな影
同じ頃――
DSO本拠地の暗い作戦室。
クーナの背後に、巨大な投影モニターが浮かぶ。
そこには、漆黒の鎧を纏った存在の姿。
???:「カイル・アストレイア......ついに道を外れたか」
クーナ:「.......彼らをどうする?」
???:「泳がせろ。だが、いずれは必ず“神々”の座標へと辿り着く。その前に――狩る」
不気味な笑い声が、作戦室を満たした。
次回――
カイルたちは新組織を立ち上げた。
だが、その誕生を待ち構えていたかのように、
宇宙の深淵から、“神DNA”を持つ者たちが動き始める――。




