第53話『脱出とタイマンの兆し』
1. 崩壊の叫び
警告音がけたたましく鳴り響き、天井が次々と崩落。
床が裂け、赤黒い光が吹き出す。
ラミエル:「はやく........!このままじゃ全員押し潰される!」
ナイル:「わかってるッ!こっちだ、非常口のルートがまだ生きてる!」
仲間たちは互いを支え合いながら、倒壊寸前の廊下を駆け抜ける。
2. カイルの決意
その背後――。
カイルは一歩も引かず、ネメシスを睨み据える。
カイル:「........みんなは行け。ここは、俺が止める!」
エリック:「カイル! お前ひとりでどうする気だ!」
カイル:「俺しかいないんだ!だから任せろ........必ず戻る!」
短い沈黙の後、エリックは歯を食いしばり、踵を返す。
エリック:「......くそッ! 死んだら承知しねぇぞ!!」
仲間たちは涙をこらえながら走り去る。
3. 対峙
ネメシスが漆黒の大鎌を生成し、ゆっくりと構える。
瞳の奥には、イルの面影が微かに揺らめく。
ネメシス:「愚か者.......愛も友情も、すべて虚無に呑まれる.......」
カイル:「違う!俺は必ずイルを取り戻す!」
氷結のオーラがカイルの全身を覆い、白銀の槍が生成される。
4. 激突の幕開け
二人は同時に踏み込む。
氷槍と漆黒の大鎌がぶつかり合い、爆音が研究所を揺るがす。
カイル:「究極・水DNA.......氷光烈牙ッ!!」
槍の連撃が疾風のごとく・風のごとく突き出される。
ネメシス:「無駄だァァ!!究極・錬金DNA......闇葬断獄ッ!!」
黒炎の斬撃が空間を引き裂き、氷槍を粉砕。
衝撃波が走り、天井が完全に崩れ落ちる。
5. 脱出劇
一方その頃――。
ラミエルたちは辛うじて非常口にたどり着いていた。
ラミエル:「外の光が......もう少しだ!」
ナイル:「急げェェ!!」
背後で爆風が吹き荒れ、仲間たちは土煙に包まれながらも地上へと飛び出す。
地上から振り返った瞬間――
研究所が轟音と共に崩壊していく。
エリック:「あっっぶねぇ......」
ラミエル:「........カイル.....!」
6. 二人だけの戦場
瓦礫に埋もれる直前、カイルとネメシスは崩壊した施設の最深部へと沈み込む。
暗黒と氷の光だけが交錯する、孤独な空間。
仲間の声も届かない。
カイル:「ここからは.......お前と俺の戦いだ」
ネメシス:「フフフ.......いいだろう。存分に絶望を見せてやる.......」
氷と闇がぶつかり合い、ついに真のタイマンが始まる――!
次回――
仲間たちは地上でカイルの帰還を祈る。
その裏で、カイルとネメシスの死闘が幕を開ける――。




