第50話『決戦・虚無を超えて』
1. 崩壊する戦場
山中に築かれていた研究所は完全に瓦礫と化し、
宙には虚無の黒炎と蒼光が渦を巻いていた。
ナイル:「......なんだよ.....空が.....裂けてる.........」
ラミエル:「これ以上は.....ほんとに地球が持たない.....!」
だが、ネメシスは余裕を崩さない。
ネメシス:「幻想を掲げようとも、虚無は全てを呑み込む」
イルの口から響く声は、冷酷そのものだった。
2. カイルの覚醒
カイルの瞳に、黄金と蒼氷が混ざり合う。
その背後に、氷結の竜と光の翼が重なる幻影が浮かぶ。
カイル:「.....たしかに、俺は弱かった。何も守れず、何度も仲間に助けられた。 だけど――この声を、見捨てるなんて..........できるかよッ!」
両手を掲げ、紋様を展開。
氷と光が融合し、巨大な槍が形成されていく。
3. 新技・解放
カイル:「究極・水DNA.....蒼氷光槍・黎明世界ッ!!」
蒼と白の閃光が直線に走り、虚無の闇を貫く。
大気が震え、地平線の向こうまで光が突き抜けた。
ネメシス:「.......ッ!」
イルの身体が一瞬だけ震え、苦しげに声を漏らす。
イル:「.....カ.......イル........!!」
4. 仲間の奮起
その瞬間、仲間たちも再び立ち上がる。
エリック:「クソがッ! ここで止めねぇと、マジで全部終わる!」
炎を纏い、連打を叩き込む。
ナイル:「雷迅........全開だァッ!!」
稲妻が氷光を追撃する。
ラミエル:「風は未来を繋ぐ!――吹き荒れろ!!」
暴風が炎と雷を巻き上げ、光の槍をさらに押し進める。
5. ネメシスの進化の兆し
だが、ネメシスの口角が吊り上がる。
ネメシス:「面白い......ならば、応えよう。 我が“深淵”の、更なる奥底を――!」
その身体が軋み、黒炎がさらに濃くなる。
翼が四枚に裂け、背からは蛇のような触手が生え始めた。
ナイル:「おいおい.........まさか.......まだ進化するのか!?」
ラミエル:「嘘でしょ.......これ以上なんて.......」
6. 決断
カイルは槍を構え直し、叫ぶ。
カイル:「――来いよ、ネメシス。イルを取り戻すまで.......絶対に止まらねぇッ!!」
ラミエル:「そうだね.....やるよ...ウィンド!!」
ウィンド:「了解!!」
ラミエル:「精霊融合モード スピリット・ウィンド!!」
エリック:「俺等もだ!!炎龍!!」
ファイア・ドラゴン:「久しぶりに..........本気だしますか!!」
エリック:「精霊融合モード ファイア・ドラゴン!!」
エリックは、炎を纏う。
背中には、大きな炎翼が生える。
ナイル:「行くぞ!!雷狼!!」
雷狼:「おう!!!」
ナイル:「精霊融合モード 雷狼!!」
ナイルは、雷を纏う。
雷狼の爪や尻尾、耳が生える。
カイル:「お前ら.......」
ラミエル:「カイルだけなんて.....ダメだよ..」
エリック:「そうだぞ..........手柄横取りしやがってよー」
ナイル:「全員で......やろう........!!」
カイル:「あぁ....行くぞ!!」
黒炎と蒼光がぶつかり合い、地形そのものを吹き飛ばす爆発が広がっていく――。
次回――
圧倒的な進化を遂げるネメシス。
その奥で、イルが必死に叫んでいた……。




