第49話『虚無の咆哮』
1. 暴走の序曲
大地が震え、研究所の瓦礫がさらに崩れ落ちる。
第三形態のネメシスの身体から、黒炎・雷光・氷刃・暴風――
仲間たちの力が混ざり合った “災厄の奔流”が噴き出す。
ナイル:「.......おい、待て.......力が.....暴走してる!?」
エリック:「吸収した力を........一気に解き放とうってのか!」
次の瞬間、ネメシスは叫んだ。
ネメシス:「――深淵解放・虚無殲界」
全方位に衝撃波が走り、山そのものが裂ける。
2. 仲間の絶望
エリック:「クッソ!!!火DNA!!螺旋・大炎火!!!」
エリックが吹き飛ばされ、壁に叩きつけられる。
エリック:「っかぁ!!!」
ラミエル:「風DNA!!!極式・風亡乱!!!」
ラミエルは必死に風で防御するも、血を吐く。
ラミエル:「なん.......で...」
ナイル:「ッチ!!雷DNA......最大出力.....鳳凰雷!!!」
ナイルは雷で受け流すが、右腕が焦げ付いて動かなくなる。
ラミエル:「.......これじゃ......持たない......」
ナイル:「強すぎる.....もう、勝ち目なんか.......」
その時――イルの顔が苦痛に歪み、涙を流す。
イル:《.....逃げ......て....みんな...》
3. カイルの決断
地面に倒れたままのカイルが、ゆっくりと立ち上がる。
氷の瞳が揺れ、そこに黄金の光が混じり始める。
カイル:「......まだ終わってない。 イルは.......“助けを求めてる”......だから――絶対に、あきらめないッ!」 仲間たちはその背中を見て、再び奮い立つ。
エリック:「チッ........お前がそう言うなら.........燃え尽きるまで殴るだけだッ!」
ラミエル:「信じるよ、カイル!」
ナイル:「クソッ.......死ぬのはごめんだが........やってやるッ!」
4. ネメシスの虚無
ネメシスは冷酷に告げる。
ネメシス:「幻想に縋るか......だが、それは虚無だ。イルはもう消えた」
その言葉と同時に、黒い翼を大きく広げる。
大地を覆う漆黒のエネルギーが膨張する
5. 新たな兆し
カイルが両手を組むと、氷の結晶が集まり、黄金の紋様が空中に浮かび上がる。
カイル:「精霊融合モード スピリット・アイス.....全て...凍らせる」
仲間たちが息を呑む。
ラミエル:「........これ......今までと違う.......」
エリック:「おい、カイル......お前......」
カイルの身体から、氷と光が交錯した新たな気配が解き放たれる。
カイル:「究極・水DNA........蒼光交響.......!」
氷の刃と光の奔流が舞い上がり、虚無の闇を押し返す。
6.後退
ネメシスが初めて、わずかに後退した。
イルの瞳が一瞬だけ光り、カイルを見つめる。
カイル:「待ってろ、イル.......必ず――救い出す!!」
ネメシス:「くだらぬ幻想を.........打ち砕いてやるッ!」
漆黒と蒼光が衝突し、戦場が完全に崩壊していく――!
次回――
覚醒の兆しを見せたカイル。
だが、ネメシスはなおも“進化”を続ける……。
総力戦から、真の“死闘”へ――!!




