第47話『取り込まれた少女』
1. 第三形態の誕生
漆黒の繭が再び砕け散り、現れる。
それはもはや“兵器”でも“魔獣”でもなかった。
黒き翼。無数の触手。
イルの体は完全にネメシスの核へと同化していた。
その顔には無機質な仮面が貼りつき、ただ瞳だけが涙を流していた。
ネメシス・第三形態 突入。
ラミエル:「........イル.....」
カイル:「.........イル!......まだ中にいるんだろ.......!」
ネメシス:「.......破壊.......進化......絶対的同化.....」
2. 仲間たちの限界
ネメシス:「錬金DNA........虚空・断罪...」
黒翼から無数の黒槍が雨のように放たれる。
エリック:「ッチ!!火DNA.......紅蓮防壁!!」
ナイル:「雷DNA......雷迅障壁!!」
だが防御ごと吹き飛ばされ、二人は壁に叩きつけられる。
エリック:「ク......ッソ......」
ナイル:「すまねぇ...........カイル...」
ラミエルも風障壁で必死に支えるが、裂け目から直撃を受け、血を吐く。
ラミエル:「ぐっ......カイル......ごめ.....」
カイル:「ラミエルっ!!」
仲間が一人、また一人と崩れ落ちる。
3. 覚醒の片鱗
カイルの目がわずかに蒼白から黄金に変わる。
握る錬金槍が震え、空間がひずむ。
カイル:《......クッソ...俺は...俺は何もできねぇ.....止まれ......止まってくれ!!....》
その瞬間、時間が止まった。
黒槍も、崩れ落ちる仲間も、すべて静止。
ただカイルだけが動ける世界。
カイル:「.....これは.....?」
声が聞こえる。
「.......まだ早い。だが、お前は選ばれし“継承者”。」
カイル:「誰だ.......!」
「我は――クロノ。時を司るDNA。お前の中に眠る、真の力だ」
4. 一瞬の反撃
時間が動き出す。
カイルは錬金槍を掲げ、叫ぶ。
カイル:「錬金DNA+■■■DNA!.......雅槍・時穿!!」
黒槍の雨が止まり、逆流する。
ネメシスの装甲を貫き、一瞬だけイルの姿が浮かび上がった。
イル:「.......カ......イ.....ル....」
カイル:「待ってろ.........絶対に助ける!!」
5. 決意
だがネメシスはすぐに修復し、咆哮する。
カイルは膝をつきながらも立ち上がる。
カイル:「.......もう迷わない。イルも、仲間も、俺が――全部守る!!」
仲間たちは必死に立ち上がり、再びカイルの背中に並ぶ。
ラミエル:「.....一緒に......」
エリック:「負けらんねぇ.....」
ナイル:「最後まで........な」
次回――
覚醒の片鱗を見せたカイル。
だが、ネメシスの本当の脅威はまだ姿を現していなかった。




