第46話『深淵の胎動』
1. 第二形態の誕生
大地を割り、研究所跡が崩れ落ちる。
黒い繭が鼓動し、轟音と共に膨張を繰り返す。
ラミエル:「......な、なに....これ.......」
ナイル:「やべぇ.......空気が……重い......!」
エリック:「こいつ........生き物ってレベルじゃねぇ!」
繭の中心から、イルの悲鳴。
イル:「――たす.....けて.........」
カイル:「イルッ!!」
黒殻が破れ、姿を現す――
ネメシス第二形態。
その体はイルのシルエットを中心に、無数の触手と黒い装甲で覆われ、 瞳だけが必死に助けを求めていた。
2. 開戦
ネメシス:「.......破壊ヲ......超エタ存在ニ......進化スル」
触手が振り下ろされ、大地が抉れる。
エリック:「くっそ!!火DNA........爆炎衝陣!」
炎の壁を展開するが、一撃で吹き飛ばされる。
ナイル:「雷DNA......雷牙穿衝!」
雷槍を投げつけるが、装甲に弾かれる。
ラミエル:「風DNA.......颶風刃乱!」
竜巻の刃を重ねても、表面を削るに留まる。
カイル:「.......行くぞ!!」
3. 錬金DNAの真価
カイルの槍が光を帯びる。
カイル:「錬金DNA........雅槍・虚穿!!」
槍が黒銀の砲身に変わり、圧縮された“虚”の弾丸を撃ち放つ。
衝撃波が空間を穿ち、ネメシスの装甲を一部抉り取った。
エリック:「.......通った......!」
ラミエル:「やっぱりカイルの新しい力しか.......」
だがネメシスの再生は速く、すぐに欠損を埋める。
ネメシス:「無駄ダ.......進化ハ止マラナイ......」
4. イルの意識
その時、ネメシスの胸部からイルの声が漏れる。
イル:「........やめて.....カイル.....わたしのせいで.....」
カイル:「黙れ!!お前のせいなんかじゃない!!俺は........絶対に、お前を助ける!!」
ネメシスが一瞬、動きを止める。
だがすぐに咆哮し、さらに暴走を加速させる。
5. 絶望の予兆
カイル:「皆、援護を!!」
「「おう!!」」
連携で触手を抑えるが、圧倒的な力に押され、仲間が次々吹き飛ばされる。
カイル:「くそっ......錬金DNAをもっと......制御できれば.....!」
ネメシス:「――次ノ段階ニ、進化スル」
体表が裂け、さらに巨大な黒殻が生まれていく。
ミエルラ:「.......嘘でしょ.......まだ進化するの!?」
ナイル:「マジで無理だって!!」
エリック:「カイル!!もう一発撃て!!」
カイル:「.......耐えてくれ!!」
黒殻が完全に閉じ、
イルの姿は完全に飲み込まれる。
次回――
ネメシスが第三形態へ突入。
イルを救い出せるか、それとも永遠に喪うのか。




