第45話『錬金の記憶』
1. 戦況悪化
ネメシスの咆哮が大地を割り、
黒い腕が鞭のようにしなり、仲間を吹き飛ばす。
エリック:「ぐっ......くそ!再生が速すぎる!!」
ラミエル:「攻撃が通らない.........」
ナイル:「バケモンすぎるだろコイツ!」
カイルは必死に氷刃を構えるが、圧倒的な力の差に押し潰されそうになる。
2. 父の声
その瞬間、頭の奥に響く声。
???:《.........ナオヤ》
カイル:「.......!?」
視界が白く反転し、古びた研究室が浮かび上がる。
そこに立つのは――白衣をまとった青年。
前世の父:《お前の力は..........まだ眠っている。 “錬金DNA”――物質と理を繋ぎ直す力。 世界を創り直すのも、滅ぼすのも...........その手次第だ》
カイル:《父さん..........!?》
3. 錬金の回想
父の記憶が流れ込む。
・神DNAを持つ者たちに処刑されかけたこと。
・誤作動で地球に流れ着いたこと。
・人間の女性と出会い、子を授かったこと。
・地球を守るため、己の力を託して転生を選んだこと。
前世の父:《お前には“未来”を創ってほしい。.......ナオヤ...いや...カイル》
声が消え、現実に引き戻される。
4. 錬金DNAの完全解放
ネメシスが迫り、槍を振り下ろす。
カイル:「........創る..........この手で!!」
全身から光が溢れ、氷と雷と炎と風が一斉に崩壊、
白銀の陣形へと収束する。
カイル:「錬金DNA――完全解放!!」
床が一瞬で再構築され、砕けた瓦礫が巨大な武器へと変貌する。
5. 新たな技
カイルが掲げたのは、
黒と白が混じる両刃の槍。
カイル:「錬金DNA.......錬装・零極槍!!!」
一閃。
触れた瞬間、ネメシスの装甲が分解され、空間そのものが裂ける。
「「な、なんだ今の.....!」」
ネメシスも一歩後退し、初めて苦悶の声をあげる。
6. イルの声
胸部から、再びイルの声。
イル:「........カイル....まだ......いるよ.....」
カイル:「待ってろ、イル。必ず........お前を取り戻す!!」
ネメシス:「ならば......“第二形態”だ」
黒い殻が膨張し、空が赤黒く歪んでいく。
廃墟を覆う闇の繭。
イルを取り込んだまま、ネメシスが「第二形態」へ進化を始める。
カイルは錬金DNAを覚醒させたが、
それでも圧倒的な進化の前では一瞬の猶予に過ぎない。
次回――
イルを救う戦いは、さらに過酷な段階へ突入する。




