第41話『錬金の娘・イル』
1. 不穏な兆し
夜、ERO拠点・日本。
深層実験区画のカプセルが解放され、液体が流れ落ちる。
ゆっくり目を開く少女――イル。
耳に残るのは、前世の母の声。
《....イル。あなたは......ナオヤを.......守って.......》
イル:「守る........?それとも.......殺す........?」
シス:「イル様、目覚められましたか。次の指令があります」
メネ:「標的は――“混血児”カイル」
イルは目を伏せる。
イル:「........カイル。あなたに会わなきゃ......答えが出ない」
2. 任務開始
DSO本拠地。
クーナが部隊を集める。
クーナ:「情報によると、EROが“禁忌の兵器”を動かした。 的地は日本――旧首都跡。おそらく、そこで接触するのは“錬金の娘”イル」
ラミエル:「イル......カイル、あの子.......」
カイルは無言で頷く。
3. 遭遇
旧首都跡・瓦礫の街。
ビルの残骸に降り立つ影。
黒い外套の少女――イル。
その後ろにはシスとメネ。
イル:「やっと来たね......カイル」
カイル:「イル.......お前.......」
イルの目が、わずかに揺れる。
イル:《.........胸が痛い。これが.......“感情”?》
4. 交戦開始
シスが前に出て、両腕を展開。
シス:「錬金DNA........黒鋼砲装・断滅閃......」
漆黒の砲撃が地面を薙ぎ払う。
メネは背から刃翼を展開。
メネ:「錬金DNA........白鋼刃翼・穿界斬.......」
空間そのものを裂くような一撃。
ナイル:「やっべぇ.......防御も攻撃も完璧かよ!」
エリック:「二体で役割分担してんのか........!」
カイル:「コーデックス.......解放........」
カイルが剣を構え、氷の粒子を散らす。
カイル:「........イル!俺はお前を斬らない!でも……止める!!」
カイル:「水DNA.........氷霊結晶・蒼穿絶閃...!!!」
氷剣が弾丸のように連射され、シスの砲撃を相殺する。
5. イルの告白
イルは一歩前に出る。
掌から錬金陣が展開。
イル:「火+錬金DNA......異系統二重詠唱.....錬成構造・紅核砲撃.....」
赤黒い結晶を撃ち出し、カイルを吹き飛ばす。
カイル:「........っ!」
イル:「私は........あなたを殺すために創られた。でも.......どうして.......どうして........涙が出るの .....?」
ラミエル:「イル.....それって.........」
6. 決戦の予兆
イルは外套を翻し、背を向ける。
イル:「次は........本気で行く。カイル.........私を止めてみせて」
その声は、決意と哀しみが混じっていた。
カイル:《前世の母さん......イルを救う。それが........俺の使命だ》
氷の結晶が砕け散り、静寂が訪れる。
次回――
イル、本格始動。シスとメネの真価への道が開かれる。




