第40話『全ての真実』
1. カイルの告白
戦闘後の休息。
廃墟となった研究所の一角で、カイルは静かに口を開く。
カイル:「........みんなに話さないといけないことがある」
ラミエル・エリック・ナイルが黙って耳を傾ける。
カイル:「俺は........転生者だ。前世の名は“ナオヤ”。そして、さっき見たあの女性――あれは、俺の前世の母なんだ....」
仲間たちが目を見開く。
ナイル:「.........マジかよ。冗談だろ?」
カイルは首を振る。
カイル:「前世の母は、俺を守るためにイルを造った。俺と繋ぐために........。そして、父のことも......俺....ずっと忘れてた......」
そのとき――ラミエルが壁際の古い端末を指差す。
ラミエル:「カイル、これ........映像データだ」
端末が自動で再生を始める。
2. ホログラムの映像(前世の母の記録)
映し出されたのは白衣の女性。
その横には、荒れ果てた地球の風景、そして――巨大な装置の前に立つ“男”。
前世の母:「.......この記録を残すのは、彼の真実を伝えるため。あなたの父は――人間を力を宿した存在だった........」
3. 父の過去
映像と同時に、カイルの脳裏に断片的な記憶が流れ込む。
その瞬間、ホログラムとカイルの意識が“共鳴”を起こす。
○処刑
男(前世の父)は異世界の玉座の前で鎖に繋がれ、民衆から「人を超えた怪物め!」と罵ら れる。
記憶の中で、カイルはそれを見て泣く。
○地球への流れ着き
しかし、機械の誤作動で、前世の父は地球へ落ちる。
廃墟の街で、一人の女性(前世の母)と出会い、共に生きる。
ここで「ナオヤ」が生まれる。
○侵略の時
その10年後、神DNAを持つ者たちが現れ、「地球ごと抹消せよ」と命じる。
炎に包まれる都市。泣き叫ぶ人々。
前世の父:「この星を消させはしない.......!」
4. 地球転生
前世の父は両腕を広げ、全てのDNAを解き放つ。
天空から無数の光が降り注ぎ、大地そのものが“螺旋を描いて崩壊・再生”していく。
前世の母「彼はすべてを賭けた。地球そのものを“転生”させ、未来を繋ごうと.....」
カイルの目に涙が滲む。
《ナオヤ........!この力を......お前に託す!....543年後...必ずこの世界を....全てに終止符を打ってくれ!!》
その瞬間、カイルの胸に熱が走る。
映像と記憶が完全に重なり、父の最後の言葉が響く。
5. 父の最期
父は膝をつきながら微笑む。
「――頼んだぞ」
彼の体は光に包まれ、消え去った。
母の叫び。
そして、記録は途切れる。
6. 現実へ
映像が消える。
カイルは床に手をつき、深く息を吐く。
カイル:「そうか........俺は........地球と一緒に転生したんだ」
ラミエル:「.......カイル」
エリック:「そんな運命......背負えるやつなんていねぇ........けど....」
ナイル:「だけど...........お前は生きてる。だったら答えを出せばいい」
カイルは涙を拭い、拳を握る。
カイル:「父さん、母さん..........。俺はもう迷わない。この星も........イルも........全部守ってみせ る」
仲間たちが頷き、四人の決意は一つになった。
次回――
突如現れる新たな脅威、イル。
彼女は混血特殊部隊になにを伝えるのか。




