第39話『実験体Ω』
1. 目覚める脅威
研究所の奥。
巨大なカプセルが破壊され、漆黒の人型兵が現れる。
ラミエル:「.......これまでのDNA兵と違う.......」
ナイル:「あれ........やばい。今までの比じゃねぇぞ」
エリック:「おいおい、こいつが“ボス”ってわけか」
Ωの体には赤黒い文様が刻まれており、核は胸ではなく全身に散らばっている。
つまり、“一点破壊”が通じない。
カイル:「全員......コーデックスを開け!!」
2. 圧倒的な力
Ωが動いた瞬間、ラミエルの風の障壁が粉砕される。
ラミエル:「きゃあっ!」
カイル:「ラミエル!!」
Ωは腕を伸ばし、金属の槍を生成して投げ放つ。
エリック:「チッ!!火DNA.......炎焼牙!!」
エリックが炎で焼き払うも、ナイルは血を流す。
ナイル:「........クソッ、速ぇ.......!」
3. 錬金DNAの応用
カイルは前に出る。
カイル:《普通の武器じゃダメだ......なにか......一気に力をぶち込める武器........!》
手のひらに錬成陣を展開し、黒い金属が収束していく。
氷と炎が内側で循環し、虚無のような穴を生み出す。
カイル:「錬金DNA.......雅銃・虚穿!!」
空中に現れたのは、禍々しいラピスラズリのような色をした一つの銃。
銃口に氷炎が渦を巻き、発射と同時に“虚無の弾丸”となる。
弾丸はΩの右腕を貫き、内部を“空洞化”させる。
Ω:「.......■■■■!」
体を震わせながらも、再生を始める。
カイル:「.......完全には効かないか。でも、これなら!」
4. 仲間との連携
ラミエル:「カイル!もう一度撃って!風で弾を加速させる!」
エリック:「なら俺は炎で弾を強化だ!」
ナイル:「雷で軌道を乱して、核にぶち込む!」
カイル:「........あぁ、任せろ!」
三人がサポートし、カイルの銃に力を重ねる。
カイル:「水+.............」
ラミエル:「風+.....」
エリック:「火+......」
ナイル:「雷+....」
カイル:「錬金DNA!!!!」
カイル:「異系統五重詠唱!!!四連雅銃・虚穿連環!!」
四重属性を宿した弾丸が放たれ、Ωの胸を直撃。
黒い肉体が一瞬にして崩壊し、断末魔をあげて倒れた。
5. 戦いの余韻
カイルは血を吐く。
カイル:《ックソ........流石に....五重はキツイか......》
ラミエル:「.....はぁ......勝ったの?」
エリック:「いや、あんだけ派手にぶっ飛ばしたんだ。流石に終わりだろ」
ナイル:「........にしてもカイル。お前、いつの間にあんな武器作れるようになったんだ」
カイルは銃を消し、苦笑する。
カイル:「俺自身にもわからない。けど――錬金DNAは......すごく大切なものな気がする...」
その時、研究所の奥で“何か”が光を放つ。
古びた端末が起動し、女性の声が流れた。
《――もし、これを聞いているのが.......ナオヤ、あなただったら。》
カイル:「.......!母さん.......!?」
次回――
研究所に残されたメッセージ。
前世の母と父が何を願い、何を残したのか。
カイルはついに“真実”へと触れる――。




