第38話『DNA兵の真価』
1. 不死の軍勢
研究所の廊下。
何度斬り伏せても立ち上がるDNA兵。
ラミエル:「また再生した!? もう十体は倒したはずなのに!」
エリック:「クソッ!どこまで不死身なんだよ!」
ナイル:「あいつら.....“倒す”じゃ意味ねぇ。.........核があるはずだ」
カイルは額に汗を滲ませながらも、じっと敵の動きを観察する。
2. 核の発見
氷の槍を放ち、敵の胸を貫く。
だが再生を始める直前――カイルの目に、胸奥で光る“赤い結晶”が見えた。
カイル:「........あれか!」
カイルは氷を集中させ、手刀のように尖らせる。
カイル:「水DNA.......氷刃連撃・穿晶牙!」
兵士の胸を突き破り、結晶を砕く。
兵士は絶叫とともに崩れ落ち、今度こそ動かなかった。
エリック:「........なるほどな!核を壊せば再生しねぇ!」
ラミエル:「じゃあ、一気にやるしかない!」
3. 数の暴力
だが、次の瞬間。
廊下の奥からさらに十数体のDNA兵がぞろぞろと姿を現す。
ナイル:「........っ、数が多すぎる!」
ラミエル:「これじゃ埒があかない!」
カイルは奥歯を噛みしめた。
カイル:《クッソ.....なんで....俺に...》
その時――胸の奥に熱が走る。
カイルの眼の前に、光が差し込む。
4. 錬金DNAの覚醒
カイル:「......これって......」
声が脳裏に響く。
《頼んだぞ.....》
カイルは剣を握り直し、叫んだ。
カイル:「錬金――解放ッッ!!」
氷の剣が形を変え、複雑な錬成陣が浮かび上がる。
金属、氷、炎......あらゆる元素が結合していく。
エリック:「な、なんだよその剣.......!」
ラミエル:「形が.........変わってる.......!!」
カイルの手に握られていたのは、氷と炎を同時に纏った“錬成双刃”。
5. 新たな技
DNA兵が一斉に突撃。
カイルは静かに目を閉じ、解放する。
カイル:「ふぅ....水+火+錬金DNA.......異系統三重詠唱......錬成結界・極晶煉獄!!」
床一面に陣が広がり、敵の足元から氷柱が伸びる。
その氷柱は瞬時に燃え上がり、敵を内部から“焼き凍らせる”。
錬金DNA兵:「――――」
一斉に動きを止め、崩壊していった。
ナイル:「い、今の......氷と炎と錬金を同時に......!?」
ラミエル:「錬金....DNA.......」
6. 余韻と不穏
静寂が訪れる。
カイルは剣を収め、荒い呼吸を整える。
カイル:「.....これが、母さんが残してくれた.......錬金の力.......」
エリック:「やべぇな、カイル。お前........何者なんだよ」
ラミエル:「.......でも、あれがあったから勝てた。ありがとう」
だが、その時。
制御室の奥で何かが起動する音。
スピーカーから声が響く。
「........やはり、君は“鍵”だ。錬金DNAを扱える者.......次なる段階へ進もう」
隔壁が開き、巨大な影が動き出す――。
次回――
姿を現す、DNA兵を超えた究極の実験体。
その戦いの中で、カイルは“母の真意”にさらに近づいていく――。




