第37話『研究所への潜入』
1. 任務の発令
夜、DSO本拠地の会議室。
クーナが封筒を机に置く。
クーナ:「異星保護組織(DSO)から指令が来た。目的地は――旧研究所跡。かつてERO が使っていた施設だ」
カイル:「ERO.......」
ラミエル:「イルの記録を残した場所..........」
クーナ:「ああ。内部にはまだ多くのデータが眠っているはずだ。だが、警告する.......ここは “禁忌”だ。もし敵が待ち受けていても、引く覚悟を持て」
四人は互いに目を見合わせ、頷いた。
2. 潜入
夜明け前、廃墟と化した山中。
そこに口を開けた地下施設の入口。
鉄扉には巨大な爪痕が残っていた。
エリック:「........まるで誰かが中から出てきたみたいだな」
ナイル:「やめろ........縁起でもねぇ」
カイルは冷気をまとわせ、扉を押し開ける。
内部は冷たい蛍光灯に照らされた無人の廊下。
壁には崩れかけたサーバー群、割れた試験管、血痕の跡。
3. 前世の母の痕跡
進んだ先の制御室。
ホログラムが自動再生される。
《記録No.57》
白衣の女性――前世の母。
「..........もしこの映像を見ているなら、私はもう生きていないでしょう。 “ナオヤ”、あなたが生きていることを祈ります。 私は....あなたを守るために、もう一つの命を造った。――イル。どうか...........彼女を憎まな いで。彼女は、あなたを繋ぐための存在だから......」
カイルは膝をつき、肩を震わせた。
カイル:「母さん..........」
全員が驚愕する。
ラミエル:「え!?.....カイルのお母さんって.....」
ナイル:「お前.....お母さん村にいるとか言ってたよな....」
カイル:「みんな.....焦らず...聞い」
すると........
4. 人造DNA兵
突如、警報音が鳴り響く。
廊下の奥から、金属の足音。
現れたのは――人間の形をした兵士たち。
だが皮膚は白銀に覆われ、背中から管が伸び、瞳は赤く光っている。
まるで“人と機械とDNA”を掛け合わせた異形。
エリック:「チッ........待ってやがったか!」
ナイル:「数は......10.......いや、もっといる!」
兵士たちは一斉に起動音を響かせ、腕が変形。
銃火器や刃物のような器官に変わっていく。
5. 戦闘開始
エリック:「カイル!!話は後だ!!」
カイルは氷を纏い前に出る。
カイル:「水DNA.........蒼穿絶閃!」
氷の剣が生成され、兵士の胸を貫く。
ラミエル:「風DNA.........暴風連破!!」
両手を掲げると、大きな竜巻ができる。
エリック:「俺も行くぜ......火DNA...........豪火将打!」
炎を纏った拳で床ごと兵士を吹き飛ばす。
ナイル:「行くぞ.....雷DNA.......雷迅撃!!」
雷が兵士の足を捕らえ、電流を直接流す。
だが、倒した兵士の身体が再生を始める。
ラミエル:「なっ...........再生してる!?」
カイル:「........これが、“人造DNA兵”か..........!」
6. 謎の声
その時、研究所全域に声が響いた。
「ようこそ........我らの実験場へ。君たち混血児こそ、“完成品”となる資格がある」
カイルは奥の隔壁を睨む。
7. 決意
再生し続ける兵士たちに囲まれる中、
カイルは剣を構え直した。
カイル:「..........たとえ実験でも、俺たちを“兵器”なんかにさせない。絶対に........勝つ!!」
氷の結晶が一斉に舞い上がり、戦場を包み込む――。
次回――
再生を繰り返す人造DNA兵。
その不死性の秘密に迫るカイルたち。
だが、彼らが戦うその裏で、“次なる計画”がすでに始まっていた――。




