第36話『残された断片』
1. 戦闘後の帰還
夜更け。DSO本拠地の医務室。
カイルたちは治療を受けながら、それぞれ疲労で横になっていた。
ラミエル:「.....ふぅ......まだ心臓がバクバクしてる」
エリック:「お前は笑ってる場合じゃねぇ。マジで死にかけただろ」
ナイル:「でも.....俺たち、やれた。初めて“部隊”として、ちゃんと戦えた」
カイルはベッドに座り込み、拳を握っていた。
カイル:《イル....。なぜ俺の名を呼んだ。なぜ俺だけを見た...?》
2. クーナの召集
翌日、ライルが四人を呼び出す。
机には、戦場から回収された「金属片」や「データチップ」 が並んでいた。
ライル:「君たち、本当に大したものだ。だが……今回の相手は“魔獣”ではなかった」
カイル:「わかってます。あれは.......人の手で創られた」
ライル:「そうだ。データを解析した結果――『ERO(地球修復組織)』の関与がほぼ確実になった」
四人は息を呑む。
ラミエル:「ERO......地球の.........」
ナイル:「あいつら、やっぱり裏で何かを......」
ライルはさらに資料を広げる。そこには「IL-01」という文字列。
ライル:「そして……これが問題だ。君たちが遭遇した少女の名――『イル』。彼女の正体 は、“EROが作り出した存在”である可能性が高い」
3.前世の母の記録
ライルがチップを再生する。
古びた研究室の映像。白衣を着た女性が記録を残していた。
???:「......プロジェクト・イル、進行中。目的は........“彼”を守るため」
カイル:「っ!.....今の.........!」
ラミエル:「カイル........知ってるの?」
カイル:「いや.......でも........声が....俺の........」
映像は途切れる。残されたのは断片的な言葉だけ。
「..........錬金DNA.........」「.....クローン.........」「........生き延びて........」
4. チームの決意
エリック:「つまり......イルは、お前の......」
ナイル:「クローン........ってことになるのか?」
ラミエル:「確かに....それならイルとカイルが似てたのも.....辻褄が合うかも.....」
カイル:「.........わからない。でも、放っておけない」
ラミエルは静かにカイルの肩に手を置く。
ラミエル:「じゃあ、一緒に探そう。今度は“仲間”として」
その言葉に、エリックもナイルも頷く。
カイルは初めて、心の底から笑みをこぼした。
エリック:「でも.....もし...イルがクローンだったら....誰が創ったんだ?」
カイルは、少し躊躇するも....
カイル:「あては....ある....」
ナイル:「だ....誰なんだよ....」
カイル:「ごめん....まだ言えない.....」
5. 忍び寄る影
ERO本部・日本。
巨大なモニターに、イルの映像が映し出されている。
シスとメネが隣に立ち、制御コードが 刻まれる。
???:「No.IL-01、戦闘データ良好。次段階への適応も確認」
トップの影が呟く。
「イル...........次の戦場で、“役割”を果たせ」
6. カイルの決意
夜。カイルは寮の窓辺で首飾りを握る。
カイル:「前世の母さん.......あなたは、俺を守るためにイルを......?なら.....俺が守る。――イルも、この仲間も......」
水の精霊・アイスがふっと現れる。
アイス:「主......ようやく“本当の戦い”が始まるな」
カイル:「あぁ.........絶対に、負けない」
ファイア:「俺達が....ついてる.....」
次回――
カイルたちは、イルの正体を探るため、EROが残した研究施設跡に潜入する。
だが、そこで彼らを待ち受けていたのは......!!




