第33話『錬金惑星への出撃』
錬金惑星編突入!!!
1. 混血特殊部隊、始動
カイルたち四人はDSO本部の作戦室に呼び出される。
新しい教官であるクーナ・ミニッシュ教官が厳しい顔で告げる。
クーナ:「........お前たちの最初の任務だ。行き先は――錬金惑星《地球》。」
ラミエル:「えっ.......地球って、あの.........?」
クーナ:「そうだ。錬金DNAを持つ人間たちが支配する星だ。奴らの組織――EROが、異常な動きを見せている。」
カイルの胸がズキリと痛む。
カイル:《.......地球......なぜだ.......妙に、懐かしい........》
2. 錬金惑星の光景
転送装置を抜けた瞬間、眼前に広がるのは――人工の街。
カイル:「ここが......アジア州代表......ロシア....」
大気はわずかに重く、空はどこか灰色に濁っている。
エリック:「……うわ、なんだここ。生きてる感じがしねぇな」
ラミエル:「本で見たのと.....全然違う.....」
ナイル:「空も太陽も、本物じゃない......人工光か」
ラミエル:「街は整ってるのに……人の気配が薄いね」
カイルは廃墟になった一角を見上げる。
壁に残る焦げ跡、崩れた研究棟。
カイル:《......ここ、知ってる.......?》
3. 不意の遭遇
その時、冷たい風が吹き抜ける。
気配に気づいたカイルが振り返ると――
屋根の上に、フードを被った少女が立っていた。
???:「.......あなたたち、異世界....異星から来たんでしょ」
ラミエル:「誰........?」
カイルは息を呑む。
目の前の少女から、なぜか強烈な既視感を覚える。
カイル:「........お前は.......」
???:「........混血児、カイル・アストレイア」
その名を呼ばれた瞬間、空気が張り詰める。
エリック:「なんでコイツ、カイルの名前を........」
ナイル:「気配もただものじゃねぇぞ.....」
フードの少女はゆっくりと名乗る。
???:「私の名前は――イル。地球が生んだ“混血”」
4. 揺れる心
ラミエル:「こ....こ...この間の!!」
カイル:「混血.......? ここにもいるのか.......」
イルは表情を変えず、冷たい声で告げる。
イル:「あなたたちは......本当にこの星を守るつもりなの?」
ラミエル:「どういう意味?」
イル:「........EROも、DSOも、同じ。どちらも“人を利用する組織”。」
その言葉に全員が凍りつく。
エリック:「ふざけんな。DSOは俺たちを守ってくれた組織だ!」
イル:「.......そう思うなら、戦えばいい」
イルはすっと手を上げる。
すると、どこからともなく二体のロボット――
いる:「この子たちは、私の守護者.....シスとメネ」
シスとメネが姿を現す。
ラミエル:「なに、あれ......人形?」
カイル:《.........違う。あれは.....“生きてる”》
5. 不穏な幕引き
イルはシスとメネを従えて背を向ける。
イル:「........次に会う時、敵か味方か決めるのは、あなたたちよ」
そう言い残し、影に溶けるように姿を消した。
沈黙が落ちる。
ラミエル:「.....今の子.......本当に人間だった?」
カイルは無意識に首飾りを握りしめる。
カイル:《イル......。お前は一体......》
次回――
錬金惑星の真実が少しずつ明かされる。
混血特殊部隊の前に、最初の“実験兵器”が立ちはだかる――!




