第3話『初めての一歩』
1. 初めて歩いた朝
母:「カイル、ほら……立ってごらん」
父:「おお、もうすぐだぞ」
小さな足を震わせながら立ち上がるカイル
カイル:《やっとか.....よし……行けるか…!?》
一歩、また一歩と踏み出す
母:「わあ!歩けたわね!」
父:「すごいぞ、カイル!」
両親は大喜び、村人も覗きに来る
カイル:《おっしゃ!!!...これで...いろんな本読めるぜ.....》
幸せな笑顔の中で、カイルの目に小さな光が宿る
2. 力の初反応
カイルはさらに一歩踏み込む
足元の小さな草が燃え上がるように赤い炎がひらめく
カイル:《えっ……!?》
母:「あ……あら……?」
父:「あれ……!?」
村人たちは驚き、少しの恐怖と好奇心が入り混じる
父:「やばい!!家が燃える!!!」
炎はすぐに消えるが、カイルは「自分が普通じゃない」と直感する
3. カイルの戸惑い
カイル:《火……なんで出たんだ……》
小さな手で触れた草や土に反応して、炎や微かな光が揺れ
母:「びっくりしたー」
父:「まさか.....炎が出るとはな...」
両親も「火の力が出るとは思わなかった」と驚く
4. 本の知識
カイル:《あ...そういえば...本で見たな.....DNAは、本人が気づかないうちに反応することも あるって........》
そう。DNAに基づく力は、本人が理解しないうちに反応することもある。
カイルの力は異常に強く、未知の可能性を秘めている。
5. 夢の中で再び
夜、ベッドで眠るカイル
夢にあの声が響く
『……託す……543年後……必ず……』
カイル:(だから……お前は誰なんだよ……!?)
応答なし。
次回――
カイル、精霊と出会う。




