第29話『襲撃』
1. 静寂を破る音
深夜。学園寮。
カイルはベッドの上で目を閉じていた。
カイル:《エリックとナイル……仲間なのか、ライバルなのか……》
その時。
轟音――校舎の方角で爆発。
「侵入者だ!!」
「警戒しろ!!」
警報が鳴り響く。
2. 襲撃者
カイルたち四人は駆けつける。
学園の結界を破り、黒い装甲を纏った兵士たちが進軍していた。 胸には「ERO」の紋章。
ナイル:「……やっぱり来やがったか」
エリック:「しかも……魔獣だけじゃねぇ、人間兵士まで」
兵士が指を鳴らすと、拘束されていた魔獣(No.12)が放たれる。
兵士A:「混血児の力……我らの実験材料として頂く」
カイル:《……ERO……!!》
3. 開戦
魔獣が咆哮し、生徒たちに迫る。
オーグ校長が叫ぶ。
オーグ:「三年は後方支援!二年は結界防護!一年は下がれ!」
だが、カイルたちは前に出る。
カイル:「校長!俺たちが食い止めます!」
ラミエル:「絶対……負けない!」
四人が同時にコーデックスを展開。
だが、魔獣と兵士の連携に押され始める。
4. 謎の少女
その時。
キィィィン!!!!!!!!!
銀色の閃光が走り、魔獣の首が切り裂かれる。
「ガ……ァ……」
一瞬で魔獣が沈黙する。
カイル:「……え?」
ラミエル:「誰……?」
そこに立っていたのは、一人の少女。
白銀の髪、カイルと似た瞳。
手には、錬成されたような剣。
???:「カイル・アストレイア。保護対象」
カイル:「俺の……名前を……?」
ラミエル:「え、知り合い?」
カイル:「わからない……でも……」
少女は名乗る。
???:「私の名は――イル。錬金DNA適合体。あなたを守るために作られた存在」
5. 交錯
兵士たちはざわめく。
兵士B:「適合体……!?なぜここに……!」
兵士A:「計画外だ。撤退しろ!!」
兵士たちは魔獣を残し撤退する。
イルは静かにカイルたちの前に立つ。
イル:「あなたたちは……EROの標的。これからも襲撃は続く」
カイル:「ERO……やっぱりお前たちが魔獣を……!」
イルは一瞬、目を伏せる。
イル:「私は……あなたの敵ではない。けれど、味方でもない」
そう言い残し、夜の闇に消えていく。
6. 戦いの余韻
静まり返る校庭。
生徒たちは呆然とする。
ラミエル:「……今の子……何者?」
エリック:「あいつ……カイルの名前呼んでたな」
ナイル:「なんでだ……」
カイルは首飾りを握りしめる。
カイル:《イル……あの目……あれは……俺の……》
次回――
EROの襲撃を経て、異星保護組織DSOが正式に動き出す。
そしてカイルたちは――スカウトを受ける。




