第28話『不協和音』
1. さざ波
討伐任務から数日後。学園に戻ったカイルたちは英雄のように迎えられる。
生徒A:「すごいよな、あの四人!」
生徒B:「魔獣を倒したんだって!?」
ラミエル:「ちょっと恥ずかしいね..........」
エリック:「まぁ、当然だろ」
ナイル:「お前、調子乗るなよ」
そんな中、ライル先生は険しい表情で言う。
ライル:「君たち。今回の戦いは確かに勝利だ。だが、次は必ずしもそうはいかない」
カイルは真剣にうなずく。
一方でエリックとナイルは顔を見合わせる。
エリック:「けどよ、俺たち結構いけるんじゃねぇか?」
ナイル:「あぁ。カイルがいなくても、俺らだけで.......」
その言葉にカイルはわずかに眉をひそめる。
2. 疑念
夜。寮の食堂。
ナイル:「なぁ、正直言うと.......俺はあんまり納得してねぇんだ」
ラミエル:「え?」
ナイル:「カイルがいつも中心になってるだろ?もちろん実力はすごいと思う。でも........俺たち、ただの補佐って感じじゃねぇか」
エリックも黙っていたが、頷く。
エリック:「正直.......同じだな。俺の炎だって強いはずなのに、結局最後に決めるのはカイルだ」
ラミエル:「そんなこと........!」
カイルは二人を見て、言葉を失う。
カイル:「.......ごめん。そんなつもりはなかったんだ」
だが、ナイルは立ち上がる。
ナイル:「別に責めてるわけじゃねぇ。ただ........次の任務では、俺たちが前に出る」
3. 不協和音
翌日、次の任務が伝えられる。
街道に再び魔獣の影。
カイルたちは現場に向かう。
「グオオォォ!」
首元には「No.11」の刻印。
エリック:「よし!今回は俺が決める!」
ナイル:「行くぞ!」
二人はカイルの指示を待たず突撃する。
カイル:「待て!相手の動きを――」
ラミエル:「二人とも無茶だよ!」
だがエリックの炎とナイルの雷は、魔獣の装甲に弾かれる。
「ギャアアア!!」
反撃の爪が振り下ろされ、二人は吹き飛ばされる。
カイル:「エリック!ナイル!」
4. 仲間か、ライバルか
傷つきながら立ち上がる二人。
エリック:「クソ…!」
ナイル:「まだだ....!」
カイルは走り寄るが、二人は振り返って叫ぶ。
ナイル:「来るな!俺たちだけでやる!」
カイル:「........!」
ラミエル:「カイル.........どうするの?」
カイルは拳を握りしめ、苦悩する。
カイル:《仲間を信じるべきか........でも、このままじゃ死ぬ》
そして、決断する。
カイル:「俺達も支えるんだ.......」
5. 逆境
魔獣は更に暴走し、黒い霧をまき散らす。
その中に紋章が浮かび上がる――「ERO」の刻印。
カイル:《やっぱり……あれは、あいつらの仕業だ!》
だが、今は戦いに集中するしかない。
カイル:「……わかった。なら、最後まで俺も支える!」
ラミエル:「カイル!」
四人は一斉にコーデックスを展開。
カイル:「水DNA.......水斬!!!」
エリック:「火DNA......火炎撃!」
ナイル:「雷DNA......轟牙!」
ラミエル:「風DNA……鎌鼬切り!」
四方向からの同時攻撃。
ついに魔獣は爆散し、黒い霧となって消滅する。
6. 残る亀裂
戦闘後。
エリックとナイルは肩で息をしながら笑う。
エリック:「……やったな」
ナイル:「あぁ……」
だが、カイルの胸には重いものが残る。
カイル:《……俺たちは仲間なのか、それともただのライバルなのか》
その夜。
窓の外を見つめるカイルの背後に、謎の影が立っていた。
???:「やはり……混血児は利用価値があるな」
次回――
EROの刺客が学園を急襲。
ついにカイルたちは「地球組織」と直接対峙することになる――!




