第27話『忍び寄る影』
1. 任務の報告
翌日、校長室。
校長のオーグ・ライラットからの呼び出しだ。
カイルたち四人がライル先生と共に呼び出される。
オーグ:「君たち.....よくやった。初めての任務で、あの魔獣を討伐するとは」
ライル:「......はい....驚かされるばかりです....」
ラミエル:「えへへ.........」
ナイル:「まぁ、俺たちだからな」
エリック:「調子に乗るなよ、ナイル」
オーグは表情を引き締める。
オーグ:「だが、問題は........あの魔獣の首元に刻まれていたナンバーだ。“No.9”。昨日のと は別個体だ。つまり――」
カイル:「量産されてる..........ってことですね」
ライルは無言でうなずく。
2. 不安
寮に戻った四人。
カイルは机に置かれたコーデックスを見つめる。
カイル:《......俺たち、もう遊び半分の戦いじゃ済まないんだ》
そこへアイスが現れる。
アイス:「主、顔が怖いよ。そんなに気負うことない」
カイル:「.......でも、もし次の魔獣がもっと強かったら........誰かが死ぬ」
ファイア:「死なせなきゃいいんだろ?俺たちがいるじゃねぇか」
カイル:「お前らはいつも簡単に言うな.........」
そのやり取りを見ていたラミエルが部屋に入ってくる。
ラミエル:「ねぇ.....カイル....」
カイル:「どうした?」
ラミエル:「カイル。あの時、私を庇ってくれたでしょ」
カイル:「...........あれは、勝手に体が動いただけだ」
ラミエル:「でも、あれで救われたんだよ。だから、私も.....カイルを守るから」
カイルは少し驚き、首飾りに触れる。
カイル:「.......ありがとな」
3. 新たな任務
翌日、ライル先生から招集。
ライル:「情報が入った。街の近くで、“未知の魔獣”が出現した。規模は前回より大きい」
エリック:「未知......ってなんだよ」
ナイル:「またあのナンバー付きか?」
ライル:「それを確かめるのが君たちの役目だ」
カイル:「わかりました」
四人は再び任務へ向かう。
4. 街での遭遇
街の外れ。住民たちが避難する中、黒い霧が渦巻く。
「グォォォォ..........!」
姿を現したのは、以前より巨大で異形の魔獣。
首元には――「No.10」。
ラミエル:「やっぱり.........」
エリック:「次から次へと.......」
ナイル:「もう確定だな。誰かが作ってやがる」
カイル:「.......ERO..」
四人は同時にコーデックスを展開する。
カイル:「水DNA.....氷牙!!」
ラミエル:「風DNA.......暴風撃!!」
エリック:「炎DNA――大火!!」
ナイル:「雷DNA....一点集中....雷落とし!」
5. 苦戦
魔獣は凶暴さを増し、雷と炎を吐き散らす。
「グォォォアァ!!!!!」
四人は必死に連携するが、攻撃は通じにくい。
ナイル:「クソッ.......硬すぎる!」
エリック:「俺の炎も効かねぇのかよ!」
ラミエルは必死に支援しながら叫ぶ。
ラミエル:「カイル!今しかない!」
カイル:「あぁ....!――精霊融合モード!スピリット・アイス+スピ リット・ファイア!!」
カイルの周囲に氷と炎が渦を巻く。
カイルは新しい試みに出る。
カイル:「やるぞ......お前等!!」
アイス:「うん!!!」
ファイア:「やるぞ主!!」
カイル:「スピリット・アイス+スピリット・ファイア....具現化!!」
カイルが唱えると、アイスとファイアが元の姿で現れる。
アイス:「やるよ!!」
ファイア:「空気がうまいな!!」
三人が同時に詠唱。
「氷炎双牙・大炎噴火・絶対零度」
3つの技が魔獣を引き裂く。
魔獣は大きく崩れ、黒い霧となって消える。
カイル:「っ!!......DNA…使いすぎた....」
すると、エリックが駆けつけ、体を支える。
エリック:「カイル!!....大丈夫か!?」
カイル:「あぁ....ありがとう.......」
カイル:《具現化と詠唱......DNAの消費が...激しいな..》
6. 残された痕跡
戦闘後、魔獣が消えた場所に残された金属片。
ラミエル:「.......これ、何?」
カイルは手に取り、眉をひそめる。
カイル:「見たことある……“錬金術式”。」
エリック:「は?錬金って地球のもんだろ?」
ナイル:「なんで異世界の魔獣に……?」
カイル:《.......やっぱり繋がってるんだ。EROと、この世界が.......》
7. 決意
夜、寮の屋上。
カイルは一人で空を見上げる。
カイル:「地球......ERO....そして俺の転生......全部、一本の線で繋がってる....」
首飾りを強く握り、誓う。
カイル:「絶対に真実を掴む。そして守る……仲間も、この世界も」
次回――
初めての連戦で深まる絆。しかし、仲間の間に小さな溝が生まれ始める。
そして、EROの次なる実験体が動き出す――。




