第22話『模擬戦開始』
1. 模擬戦の告知
翌日、訓練場にて。
ライル:「新入生たちよ、これから“模擬戦”を行う。二人一組でチームを組み、他チームと対戦してもらう」
生徒たちがざわつく。
エリック:「フン、面白ぇ……俺とナイルで最強だな」
ナイル:「当然だ」
カイルとラミエルは自然と視線を合わせる。
ラミエル:「ねぇカイル、一緒に組まない?」
カイル:「俺で....いいのか?…」
ラミエル:「うん!!」
カイルは、疑問を浮かべる。
カイル:「でも.....俺がなんて言われてるか....知ってるよな...」
ラミエル:「混血児...でしょ?....でも...別に関係ないよ....」
カイル:「……ありがとう」
アイスとファイアが心のなかで呟く。
アイス:《主、照れてんじゃん》
ファイア:《ラミエル……いい女だな!》
カイル:「……ほんと、お前ら黙れ」
ラミエル:「えっ、いま私に言った?」
カイル:「な、なんでもない!!」
2. 模擬戦開始
チーム分けが発表される。
第一試合――カイル&ラミエル vs エリック&ナイル。
観客席は大盛り上がり。
ライル:「始め!」
両者、左手にある紋章に触れ、コーデックスを開く。
エリック:「燃えろ!火DNA......炎牙!!」
巨大な炎の爪が地面をえぐる。
カイル:「水DNA......氷壁...」
カイルの氷壁が立ちふさがる。
ナイル:「雷狼!!最初から本気だ!!」
雷狼:「了解!!」
ナイル:「精霊融合モード 雷狼!!」
ナイルは唱えると、雷狼と融合し、まるでそこに雷狼がいるかのような気配。
ラミエル:「来る!!」
ナイル:「雷DNA........雷の咆哮!!」
雷が地を這い、カイルたちを追う。
ラミエル:「私が風で援護する!風DNA……風颶撃!」
突風が雷を逸らす。
カイル:「ナイス……ラミエル!!水DNA.......水龍撃!!」
龍の形をした濁流で攻撃。
しかし……徐々に溶け始める。
エリック:「水なんかで俺の炎は止められねぇ!!」
ナイル:「とどめだァ!」
3. 仲間を守る決意
雷撃がラミエルに迫る。
カイル:「ラミエル、危ない!!」
ドンッ!!
カイルはラミエルを突き飛ばし、代わりに直撃を受ける。
ラミエル:「カイル!!」
膝をつくカイル。
全身に痛みが走るが、必死に立ち上がる。
カイル:《……俺はもう、無力な子供じゃない》
カイル:「“精霊融合モード スピリット・アイス”!」
冷気が爆発し、氷の翼が広がる。
エリック:「ちっ……やっぱり使いやがったか」
ナイル:「でも....長くは持たねぇ!」
4. ラミエルの負傷
カイル:「水DNA.........氷打!!」
反撃の最中、エリックの炎が暴発し、ラミエルが巻き込まれる。
ラミエル:「きゃっ……!!」
彼女は地面に倒れ込み、立ち上がれない。
カイル:「ラミエル!!」
エリック:「隙あり!!」
カイル:「チッ....水DNA......氷封印!」
カイルは、エリックに近づくと、急激に体温を下げ、氷で包み込む。
エリック:「くっ!!小癪な!!」
エリックは、離れる。
カイル:《よし....あとは........》
カイル:「水DNA......氷の檻」
カイルは、自分たちを檻で閉じ込める。
カイル:「大丈夫か!?」
ラミエル:「ごめん……足が……」
カイル:「謝るな!俺が守る!!」
カイルは、ラミエルをおんぶする。
ラミエル:「ちょ....ちょ!!な...なにしてんの!?」
カイル:「俺に.....任せろ......」
観客たちがざわつく。
「おい見ろよ!」
「あいつ……檻、作って閉じこもったぞ!!」
「ズルくね!?」
エリック:「ハッ、茶番だな!」
ナイル:「終わらせる!」
5. 逆転の一手
カイルは息を切らしながらも、目を光らせる。
カイル:《守らないといけないもがあるんだ……俺は強くなる》
カイル:「――水DNA…..“氷刃・連撃”!!」
無数の氷の刃が舞い、雷と炎を押し返す。
エリック:「ぐっ……!」
ナイル:「くそっ……」
ライル:「そこまで!」
試合終了。
勝敗は引き分けと告げられる。
6. 試合後
医務室で。
ラミエル:「……カイル、ありがとう」
カイル:「あぁ.........でも無事でよかった...」
ラミエル:「……あの時、守ってくれて嬉しかった」
カイルは一瞬言葉を失い、首飾りを無意識に握る。
カイル:「……必ず、また勝とう。今度はふたりで」 ラミエル:「うん!」
次回――
仲間、ライバル、そして心に芽生える新たな想い。




