第2話『世界を知る』
1. 一人遊びの時間
母:「じゃあちょっと買い物してくるから.....いい子にしててね」
父:「行ってくるなーー」
カイル:《行ってらしゃいー》
両親が村の用事で留守の間、カイルは小さな部屋で遊んでいる。
カイル:《よし........》
本棚の上にある古い本を引っ張り出す。
赤子ながら興味本位でページをめくると、文字や絵が光るように輝き、カイルの意識に「世 界の仕組み」が少しずつ伝わる。
2. 世界観の学習
本にはこう書かれている。
「この世界ではDNAという能力が力の源」
「火DNAや水DNA、悪魔DNA、神DNAなど、多様な力が存在」
「力を使うにはそれと同様の代償が伴う」
カイル:《ふーん......魔法?みたいなもんか》
カイルはまだ理解が断片的だが、不思議と全てが腑に落ちる。
地球についても。
「地球。それは543年前、突如、異次元空間から出てきた惑星。どうやら転生したらしい。」
カイル:《転生.....ね.....》
3. ちょっとした異変
本の光に触れると、机の上の水が凍ったり、ろうそくの炎が揺れたりする。
カイル:《これが........DNAってやつか......》
カイルは小さな手で触れながら、不思議そうに呟く。
カイル:《……なんでだ?……でも、なんだか知ってる気がする……》
4. 日常
村人たちの視点では、ただの「不思議な子」
両親も「ちょっと特別な子かな」とだけ思う。
5. 夢の中で
夜、ベッドで眠るカイル
夢の中で、またあの声が聞こえる
『……託す……543年後……必ず……』
カイル:(....お前....誰だ!!)
赤子は薄ぼんやりと目を閉じる
次回――
カイル、2歳。力は少しずつ目覚める……?。




