第18話『真の儀式 』
1. 夜明け前の呼び出し
カイルが眠っていると、父と母に呼ばれる。
父さん:「カイル...起きろ...」
カイル:「ん?....どうしたの父さん。母さんまで.....」
厳かな雰囲気、家の裏に広がる古代の祭壇へ。
父さん:「……カイル。前に一度やったことを覚えているか?」
カイル:「……うん。あれ....前に受け継がなかったけ?」
母さん:「あの時は、私たち.....迷っていたの。あなたが“混血児”として、この力に押し潰され ないかどうか……」
両親が互いに目を見合わせる。
カイル:「じゃあ....前の儀式では....受け継げられなかったの?」
父さん:「あぁ.....だが……修行を続けるお前を見て、答えが出た。今なら――お前に託せ る」
カイル:《……やっと……か》
2. 儀式の始まり
祭壇に火と氷の紋様が浮かび上がる。
父は「水の精霊核」、母は「火の精霊核」を取り出す。
カイルは中央に立ち、両親と手を繋ぐ。
父さん:「カイル。これは私たちの命の一部。覚悟はあるか?」
カイル:「……うん。全部背負う。俺は……俺だから....」
3. 精霊の受け継ぎ
光が走り、炎と氷の精霊が姿を現す。
ファイアとアイスも同時に反応する。
ファイア:「……やっとか!」
アイス:「これで……本当に主のものに……!」
カイルの身体が宙に浮かび、背中に二重の紋様が刻まれていく。
カイル:「っ!!....力が....!!」
一瞬、炎と氷が暴走し、周囲を焼き凍らせる。
母さん:「カイル……負けないで!!」
父さん:「受け入れろ! それがお前の“血”だ!!」
カイル:「っ……はぁ……!! 俺は……混血児だ!!!」
爆光。
静かになった時、カイルの背中には「炎と氷の双紋」が完全に刻まれていた。
4. 儀式の後
カイルが膝をつき、息を荒げながら立ち上がる。
母さん:「……カイル、本当に……」
父さん:「もう立派に受け継いだな」
カイルは笑って答える。
カイル:「ありがとう……父さん、母さん。俺、絶対にこの力を無駄にしない」
5. 再確認
儀式の後、父と母がカイルに語りかける。
父さん:「カイル……おさらいだ....“混血児”は、この世界では異端だ。だが同時に.....」
カイル:「世界の均衡をもたらす存在でもある.....でしょ?」
母さん:「そう.....炎と氷、相反する二つを受け入れられるのは……あなたしかいない」
父さん:「この力は祝福であり、呪いでもある。だが、お前なら必ず乗り越えられる」
カイルは拳を握りしめ、決意を新たにする。
カイル:《呪いでも祝福でもいい。これは……俺の力だ》
6. 余韻
儀式の後、夜空を見上げるカイル。
エリナ:「おかえり....カイル」
カイル:「ただいま....師匠」
背中に残る紋様がじんわりと光っている。
エリナ:《あの光……やっぱり、普通じゃない。でも……私も絶対に並び立つ》
次回――
完全受け継ぎを果たしたカイル。
しかし、師匠と別れる日は、すぐそこまで来ている。
カイルが再び決意する!!




