第105話『傲慢ノ堕天』
雷が空を裂く。
1.ルシファーの力
七大傲慢空間――“プライド・コア”。
その中心で、ルシファーを宿したエリナが、漆黒の雷翼を広げた。
エリナ?:「これが......傲慢DNAの姿。“大堕天”。」
その瞬間、空気が震えた。
重圧。まるで“神”の気配。
カイルの足元が崩れ、床の鏡が粉々に砕ける。
リール:「カイル!!下がって!!」
カイル:「大丈夫だ......まだ、耐えられる!!」
エリナの指先から放たれた雷は、まるで蛇のようにうねり、 一瞬で数百の分身となって襲いかかる。
カイル:「やるぞ!ブラフマー!」
ブラフマー:「了解!!!」
カイル:「宇宙融合モードブラフマー!!」
空間を裂いて飛び退くが、雷が時間ごと追いかけてきた。
エリナ?:「傲慢+雷DNA........異系統二重詠唱......強雷旋風」
カイル:「追尾!?......ちっ!!」
“雷DNA”と“傲慢DNA”が重なる。
宇宙神殿で感じたものと同じ。
もはや神覇級のエネルギー。
リール:「........くっ!」
リールも構えを取る。
カイル:「リール!?お前は下がれ!!」
リール:「無理!私も、戦う!」
その瞳が紅く光る。
2.鬼の力
鬼の紋様が腕に走り、背から黒炎が噴き出した。
エリナ?:「.....鬼、ね。懐かしい力だわ。」
リール:「うるさい.....!エリナ、私はあなたを止める!!」
鬼の咆哮が空を裂いた。
リール:「やるよ!酒呑童子ッ!!!」
すると、酒呑童子の声が聞こえた。
酒呑童子:「久々じゃの!!やってやるわ!!」
瞬間、リールの髪が血のように染まり、
鬼の角が頭に二本、ゆらりと伸びた。
リール:「鬼DNA.....鬼火乱拳!!」
拳に火を纏い、雷を殴り飛ばす。
エリナ?:「......ふふ。面白い。」
雷と黒炎が衝突し、空間がひび割れる。
カイル:「リール、今だ!!」
リール:「わかってる!!」
二人の動きが重なり、
空間を裂くほどの連撃がエリナへと叩き込まれる。
だが――
エリナ?:「傲慢+雷DNA.......傲雷鎧!!」
その瞬間、空が反転した。
エリナの全身を覆う黒の鎧が、雷のような紋様を放ち、
全攻撃を無効化する。
カイル:「……鎧……!?」
リール:「そんな……!」
エリナ?:「これが、“神と悪魔の境界”。お前たちは、まだそこに届かない。」
カイル:「っちぃ!!やるぞ!ブラフマー!」
ブラフマー:「だけど.....あの技は......!!」
カイル:「やるしかねぇ!!!」
雷翼が広がり、光が爆ぜる。
カイル:「宇宙DNA......七大星!!」
黒雷の奔流が二人を飲み込み――
カイルは、星を後方へ飛ばす。
カイル:「宇宙DNA.....合星!」
構築式の瞬間転移でリールをかばい、後方へ飛ぶ。
カイル:「で.....できた........でも......」
カイル:《強すぎる.......。だが......これは、試練だ。あの人を、救うための。》
リール:「カイル......やばい、もう持たない......!」
カイル:「まだ終わっちゃいない!」
彼の目が一瞬、蒼く輝いた。
カイル:《ブラックホールと錬金を合わせる!!》
空間の断層が開き、光が漏れる。
カイル:「宇宙+錬金DNA....異系統二重詠唱.......《宇宙錬金式》吸魔の剣ッ!!」
空間と物質を融合させ、 雷を吸収する剣を創り出した。
エリナ?:「.......ほう、そこまで到達したか。」
カイル:「......あんたに、教えられたんだ。“戦うことの意味”を。」
再び衝突。
雷と空間のエネルギーがぶつかり、 空間そのものが割れていく。
――戦いは、まだ終わらない。
エリナ?:「さぁ、見せてみなさい。あなたが“選ばれた者”なら......」
カイル:「.....本気を、出すしかないか。」
リール:「カイル、行こう。私も最後までついてく。」
黒雷と紅炎、そして蒼光。
三色のオーラが交わり、 傲慢空間が震え始めた。
――その瞬間、封印されていた“ルシファーの記憶”が、静かに、目を覚ました。
次回――
ルシファーの過去が明かされる。
エリナとルシファーの間にある、“光と堕落の物語”が動き出す。




