確信した事実
7年前に破壊した村は、妹が転生した先の村だった。
転生した所までは私も魔王様も予想していた。
動物から人間にとか、人間から動物にとか私と魔王様の間ではよく聞くからだ。
悪魔から人間になるとは思わないし、人間として生きてきた妹の村を破壊するとも思わなかった。
これじゃ、姉妹で殺しあってるようなものじゃないか。
ディアーナから聞いた話によると、妹以外に5人仲間がいて憎悪が凄かったって言ってたし、これ絶対復讐とかされるやつだよ。
「どうにかして、復讐をやめて貰うか、妹に悪魔としての記憶を取り戻してもらうか……でもそんなことどうやってやるのよ……」
もう、予想外すぎて部屋の床を転がりまくってる。
考えることを今すぐ辞めたいくらいだ。
こんな所、配下達には見せられない。
「あ、あの!バール様!」
それなのに、現実は非情だ。
「えっ、え?いつから??じゃなくて、ええっと…
コホン……どうしたの?リリス。というか、もしかして今の見ていたの?」
私の問いかけにあたふたするリリス。
可愛すぎる。
可哀想すぎる。
「あ、えっと、全然見ていません!!」
全然見ていません!!!
「全然」の後って、否定的な言葉が入るはずだから絶対に見られてるんだけど、これ以上責めるようなこと言うのも可哀想だし気が引けるから辞めておこう。
「……それで、どうしたの?リリス」
「あ、そうでした!魔王様がお呼びです!」
このタイミングで呼ばれるってことは、絶対にあれよね。
復讐されたくないからその為の作戦会議よね。
「そう、分かったわ。ありがとう、リリス。」
「いえいえ!」
「それと、一つだけお願いしたいの。」
「はい!なんでしょう!」
「さっきのこと、絶対に誰にも言わないで欲しいの!!!!」
魔王の部屋にて
「お待たせしました、魔王様」
魔王様の部屋に入ると、物々しい雰囲気だった。
これはかなり焦っていらっしゃる様子。
それもそのはず。
自分の配下の転生先である村を破壊しろと命令したのは魔王様なのだから。
「バール。」
「はい。」
「俺はもう終わりかもしれない。」
……え、待って。突然の余命宣言?
終わりって魔王様としての死?
それとも悪魔界の滅亡って意味の終わり?
どっち???
「ええっと、魔王様それはつまり……?」
「絶対復讐される」
復讐ですよね!
そうですよね!
それは絶対されるでしょうね!!
「私もそう思っております。」
なんなら、私の方が酷い復讐を受けそうです。なんて言えない。
「アグレアに復讐されないように、どうするべきかディアーナを含む四天王を呼んで会議を開きたい。」
「かしこまりました。すぐに集めます。」
あくまで、冷静に返答していくが互いに情緒不安定だろう。
ヴェンジェンスからの復讐を確信したデストリュクシオンは、復讐されないようにどうしていくか作戦会議を行うのであった。




