理由
「お前を消しに来た」
!?
「が、無理なようだ」
「やはり直接干渉することは不可能のようだ」
「もしかして、人間をおかしくしたのはお前なのか!?」
「その問いには、正しいというべきなのだろうな」
「一体なんでそんなことを」
「それが必要だったからだろう」
「そもそも私はこの世界を成立させるため 均衡を保つ機能のようなものでしか無かった」
「しかし、お前がその行為を『意志ある者の作為的行為』と考えた結果」
「私は意志ある者と再定義され、こうして意志を持って行動している」
「だったら俺が世界を作り変えたとでも言うのか?」
「そんなこと、」
「変則的事象ではある」
「が、事実そうなっているし ありえなくはない」
「お前は、お前の意識とは何か?答えられるか?」
俺の、、意識?
「この世界をつくったのはひとつの意識だ」
「生命や物質よりも先に意識があり」
「その意識の想像で 物質のある世界が創造された」
「この物質世界にある意識は、すべてその意識、『根源の意識』の一部であり」
「認識は出来ないだろうが、お前の意識もその『根源の意識』と繋がっている」
「だから俺の考えが世界に影響を与えるとでも?」
「そうだ」
「バカな。なら他の人間でも同じようになる筈じゃないか」
「これは推測に過ぎないが、おそらく占有率の違いだろう」
「占有率?」
「お前の意識は 根源の意識の一部と言ったろう」
「だがお前の意識は、他のものより多くを占めているとすれば」
「根源の意識のような影響力を持っていても不思議ではない」
「そしてお前も言ったように、第2第3の」
「お前のような人間が生まれないとも限らない」
「だから人類には、自分たちの手でゆっくりと衰退してもらうことにしたのだろう」
「さあ、もう分かったろう」
「お前はこの世界にいない方が良い」
「消えてくれ」




