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魔王と魔王 (仮)  作者: くろりす
プロローグ はじまりの少年編
4/19

洞窟に戻った私は、自身の心情に困惑する。

色んなことが起きすぎて、頭が感情に追い付いていないのか。

母が亡くなったというのに、涙一つ流れない。

物語の登場人物が亡くなった時のような悲しみは無い。

私が薄情なのだろうか?

それとも現実に人が亡くなるというのはこんなものなのだろうか?

悲しみというより大きな虚無感、喪失感があるだけ。


その後、どのくらい時間が経ったのだろうか?

何も考える事が出来ず、ボーっとしていると、母の声が聞こえてきた。


「何してるの?こんなところで」


「え!?なんで?」


「なんでって、迎えに来たのよ」

「ご飯の時間になっても帰ってこないから」


「…。」


「なぁに、変な顔してw」

「さぁ、帰るわよ」


家へ着くと、あたたかな食事に、母も笑顔で、村人たちも優しい顔に戻っている。


ああ、いつまでもこの時間を噛み締めていたい。

だけど私はもう気付いてしまっている。

これは夢だと。


目を覚ますと、私は涙を流していた。

そこからも、自分でも信じられない程涙が流れた。

なぜこんなにも涙が溢れてくるのか。

もうどんな感情で涙が流れているのかも分からなかったが、今はこの涙を止めようとは思わなかった。

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