離別
ひとまず、森の洞窟で野営をする。
昔からここで寝泊まりすることがあったので、必要最低限の準備は出来ている。
しかし村人たちはここを知らないだろうからちょうどよい。
今日はもう遅いので、そのまま眠ることにした。
次の日、母の言葉を疑う訳では無いが、イマイチ受け止めきれなかった私は、遠くから村の様子を観察してみる事にした。
村へ向かう前に、母が食べ物を渡してくれていたことを思い出し、袋を探ると、大量の金貨が入っていた。
こんなお金どこから?疑問を抱きつつも、考えても仕方ないと食事を済ませる。
村の近くまで来ると、村を一望できる高台から村を観察する。
しかしそこにあったのは、いつもと変わらない穏やかな村の光景。
「なんだ、みんな普通じゃないか」そう思ったのも束の間
なにやら村人たちが慌ただしくなる。
何があったんだ?
村人を追い、騒ぎの渦中を調べると
我が家であった。
一体何があったのか?近づき話に聞き耳を立てる。
そこで聞こえてきた話は、、、母の訃報であった。
事情を聴きたい気持ちで一杯であったが、ここで姿を現しては母の行動の意味が無くなる。
気持ちを抑え、何とか母の姿だけでも見れないかと探っていると、私の事であろう話をしている村人が…。
内容は「化け物」、「気持ち悪い」、「殺しておくべきだった」等々と、核心的な話を聞けた。
その後も母の死をこの目で確認したく様子をうかがっていたが、最後まで確認することは出来なかった。




