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魔王と魔王 (仮)  作者: くろりす
第一章 受け継いだ者編
14/19

少女の家

結局お店は閉まっておりパンは買えなかった為、俺の持っている食料と交換することにした。

「お母さんと一緒には買い物に来ないの?」

「お母さんは、お病気だから…」

「そうなんだ、それで君が働いてるんだね」

「おうち、ここ!」

村から少し離れたところにある小さな家、大人ならそうでもないが、子供の足で村まで行くのは確かに少し遠いかもしれない。

「こっち」

そう言うと、少女は小走りで家の中へ入っていってしまった。

家にまでお邪魔するつもりは無かったのだが、しかし、荷物を渡さなければならない。

母親は私を嫌がらないだろうか?見知らぬ男の登場が、身体に障らないと良いのだが…。

想定外の事態に、私は少々緊張しながら、少女の後を追い家の中へ入った。


「おかあさんこの人!」

声がした方へ目を向けると、ベットで半身を起こした女性と、その女性に甘える様にくっつく少女の姿があった。

すでに私の事を話していたらしく、こちらを向いていた少女の母親が、私に向かって礼をする。

「ありがとうございます。この子がお世話になったみたいで…」

「いえいえ、大したことは…」

「食材も頂いたそうで。あの、良ければご飯を食べていってください」

「そんな、悪いですよ」

「あなたに頂いた食材ですから、遠慮なさらずに。すぐにつくりますんで」

そう言うと、少女の母親は、娘と一緒に食事の支度をはじめる。

せっかくのご厚意、お言葉に甘えることにしよう。

『神』についても、何か聞けるかもしれない。

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