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新たな目的

この人の話によると、この人が初めて魔法を使えるようになった人で、そのことで人は神に呪われてしまったらしい。

『神』ってのは、なんかこの世界を監視？したりしてるんだそうだ。

「それって諦めるしかないって事？」

「なんか呪いを解く方法とか無いの？」

「一つだけ…。いや呪いを解く方法とかでは無いんだが…、最近神を崇拝するように流布してまわってる奴が居るんだ。そいつが何者で、何の目的でそんな事をしているのかも分からないが、そいつに会えば何か分かるかもしれない。だがそいつの中では、神は随分と都合の良い存在として語られている。俺たちにとって、人類にとって、敵だと思った方が良いだろう。もし良ければ、君もそいつを探してはくれないか？」

この提案は、俺にとってうれしいものだった。

どこへ行っても理解してくれる人は現れず、目的を失いそうになっていた。

そんな時に与えられた明確な目標。

俺は二つ返事で了承した。