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魔王と魔王 (仮)  作者: くろりす
第一章 受け継いだ者編
10/19

出会い

一度寝床へ戻り、出発の為荷物をまとめていると、人から声をかけられた。


「あの、すみません」


フードで顔が良く見えないが、成人した男性だろうか?

普通の人間ならなんてことない事かも知れない。

しかし私にとっては驚くべきことだった。

あまりの事に目を白黒させていると


「ああ、ええっと、、先ほどの騒動、、実は私も近くに居まして、途中から見てたのですが…あなた、魔法使ってましたよね?」


!? あれでバレていたのか?というかそれで話しかけてくるということは!

私は身構えた。世の中には魔法使いにかなり攻撃的な集団も居るらしい。

しかし私が身構えたのを感じたのか、その人は誤解を解くように急いで話を進めた。


「あっ!いや違うんです。私もなんですよ。私も魔法が使えるんです」


「え!?」

はじめて見た。自分以外の魔法使い。

「はじめて見ました…」


「ええ。私もです。」


「俺の事、嫌じゃないんですか?」


「私も同じですからね」


そうなんだ。俺を嫌わない人間もいるんだ。

確かに俺も、この人に対して特に嫌悪感などは無い。

魔法使い同士なら大丈夫なのかな?


「旅をしてるんですか?」


私の荷物に目をやり、確認してくる。

「はい、故郷ではみんなに嫌われていたので、どこか遠くの人なら、俺を嫌わない人が居るんじゃないかって」

「でも、会う人会う人みんなに嫌われてしまって、、はじめて会う筈なのにですよ!」

口にした直後、相手を見てハッとする。

そうか、この人も同じだった。

すこし語気を弱め、つづける

「だからもう、存在そのものが気に食わないんじゃないかって」


「そうだったんですね。すみません。」


???なんでこの人が謝るんだ?


「いえ、こうなったのは私に原因があるんですよ」


!?

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