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2 神創魔法世界インフィニティア

く、苦しい。。。

息ができない。。。なんだ?冬の乾燥時期に窓を開けっぱなしで呑んで寝て、喉がつまって死ぬ思いをしたのが脳裏によぎる。まずい、早く水分とらないと。だが身体も動かず眼も良く見えない。

これはマジでヤバい。


と、急に身体が浮かぶ感触があり背中を叩かれた。咳き込む事もなくいい歳してギャン泣きする自分。。。

ようやく呼吸ができて落ち着いたが、俺逆さまにされてないか???


「なんでこんな事するんだ?」


と言おうとして全然しゃべれないし、口の中で舌が歯に当たらない事に気づいた。一瞬でイスラム国に囚われていた人たちの動画が脳裏に浮かぶ。俺、拷問されたのか?いや、痛みはないが現に歯がなくなって、逆さまにされてる。。いや、この足もってるの人肌に感じる。俺は一体、、最後の記憶を遡ってみると、エージェントと新しい職場についてのやり取り、、いや違う、、、酔って神様を神棚に祀ってからだ、、、。


呆然と思いふけっていると、温かいお湯につけられタオルで拭かれる感触があるが、どう考えても俺掌の上にいる気がする。


「シルビア様、おめでとうございます。元気な男の子です。よろしければ旦那様をお呼びしましょうか?」


俺を受け取った女性は


「えぇ、アリアお願いできる? ねぇディエゴもパパにあいたいでしょう? 私の可愛いディエゴ」


この瞬間、俺の脳味噌はフル活動を始めていた。


(言葉はわかる、だけど日本語でも英語でもない。。。部屋は良く見えないけど光源が壁に4つ。窓はないのか。人の気配がまだするけど顔が動かせなくて見えないな。このディエゴってのは俺の事なのか?たぶんそうだろう。転生ってやつか・・・でもなんで、、、。きっと神棚絡みだろうけど。)


しばらく俺の母親であろう女性の顔を必死に眺めていたがよく見えない。そうこうするうちにドタバタと足音がしてドアが開く音がした。


「あぁ、シルビア無事でよかった。ちょうど世界樹様に君とディエゴの無事を祈っている時にアリアが来てくれたんだ。そ、それでその子がディエゴかい?なんかすっごく小さくないか?あ、そういえば血は大丈夫かい?必要ならすぐにでも大丈夫だよ?」


なんか優しそうな雰囲気の男性だ。これが恐らく俺の父親だろう。


「血は少し欲しいけど、その前にディエゴにご飯をあげたいわ、カイト。」


時間の感覚はすっかり麻痺していたが、お腹がすいている。おもむろに胸肌を開けた母親のご飯に俺はすぐに夢中になって意識が途絶えた。

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