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146 ゴブリン討伐?!

オリビアさんは駆け寄ってくる同じ豹獣人の女性を見て顔を少し険しくする。側にきたもう1人の豹獣人の女性に


「ブルネ。。。何かあったのかしら?」


と質問を投げかけると


「えぇ姉さん。この間の南州で起きたゴブリンの件なのです。一回半壊させて散り散りになったはずが再び集まって皇都の南側を移動中との事です。既に商業者組合(トレーディングギルド)冒険者組合(フロンティアギルド)の組合員に被害が出ています。大きな村も2箇所から連絡が来ません。。。運良く逃げ帰った者達からの報告が先程ありました。規模は旅団から師団クラスとの事です。」


と報告がはいる。ゴブリンか。。。確か前の世界の知識と大して変わらなかったはず。身体は10歳ぐらいの人族と一緒ぐらいで筋力は大人並みだが知能が余り高くないモンスターだった。だがそんなのが5000匹前後もしかしたらそれ以上いるのは災害と言っていいだろう。


機動要塞改(サードアイ)奴隷首輪(イビル・チョーカー)の探査を優先させていたから通常モードで帝都から飛ばしていたらきっと見つけていたはずだ。だがムーアが被害に遭うならともかく帝国内の問題だしな。。。と考え込む。チラッとアリアを見ると爪を弄っていたのが今は前髪をクルクルしている。何か考えているようだ。ちょっと期待するような顔のオリビアさんが自分を見ている。


「ディエゴ様。ご挨拶が遅れましたわ。ここにいるのはもう1人の冒険者組合学院出張所の責任者ブルネですわ。私の妹でもあります」


と紹介してくれる。


「初めまして、ブルネさん。初等部に入ったディエゴといいます。何やらゴブリンが暴れているみたいですね」


と返事をした自分にブルネは


「はい。。。実はまだ確定情報では無いのですがオーガの群れもゴブリンの後を追っているみたいでして。。。」


とオリビアと自分を見ながら追加情報を出してきたのだった。それを聞いたオリビアは


「群?確定で無くても良いから何匹程か聞いた?」


とブルネに聞く。


「南州の騎士団が目撃したのは10匹で7匹は討伐したとの報告がありましたが。。。5匹程まだ居るとの報告も入っていて情報が錯綜している状態です」


と苦々しい顔で返事がくる。と髪の毛をクルクルしていたアリアが


「オーガも居るならディエゴ様の練習にちょうど良いかもしれませんわ。ゴブリンだけなら要らないですが。そのゴブリンやオーガには討伐依頼は出ているのでしょうか?」


と口を挟んできた。思わず


「アリアーーー」


と名前を呼ぶが全く反応しないでオリビアとブルネに返事を促している。


「えぇ討伐依頼は勿論出ていますがつい先ほど帝都と南州の境目から少し帝都寄りで目撃情報と被害報告があったばかりですのでかなり此処からは距離があります」


と返事が来る。アリアは2人を見ながらヒヒイロカネの組合員証をだすと


「では依頼はお受けしますわ。早速討伐してきますので!学院の方への説明はお二人にお任せしても宜しいでしょうか?さぁ行きましょうか!ディエゴ様」


と自分をニコニコしながら押すアリアを押し留め


「討伐依頼の詳細きこう?討伐証明部位とかもあるんじゃ無いかな?」


と返事をした自分は間違っていないはずだ。それを聞いたアリアは


「リコールメモリーで証明すれば宜しく無いでしょうか?」


と言ってくるが自分はそもそもお小遣いを稼がなければいけないのだ。


「アリア。。。自分だけお金持ってないとか嫌なんだけど?」


とオリビアとブルネの前ではあるが本音をさらけ出したのだった。


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