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143 昼食

運動場をサクッと直すとみんなでもう一度大講堂に戻る。そこにはいつの間にやら昼食の準備が出来ていた。立食形式で全学院生が入り混じって食べる様だ。護衛の者達も交代で食べるみたいだな。帝国の貴族や未来の騎士達に力は見せつけたので皇帝を差し置いてちょっかいをかけてくる奴らも出てこないだろう!卒業までの5年間続ければ帝国の幹部、10年の世代に渡って自分に対する認識はある程度固定される。無駄にはならない。


立食のメニューは主に手で食べられる物であった。コップに入れたスープなどもありみんなおもいおもいに食べ歩いていくが自分の護衛を離れて食事をしているアリア達に学院生やなんと他の学院生の護衛達も近寄って話をしている。ちなみに自分の横にはラキアが居座っており2人きりだ。。。


「ラキア姫、いえラキア第3皇女。他の学院生達とも交流をなさらないといけないのでは?」


「城のパーティで会ってるから知ってる人ばっかりなの!」


「平民など市井の者達はラキア皇女からお声がけをしないといけないのでは?彼らも皇国の未来を姫と共に担う者達でしょう?」


「・・・た、たまたま食べたい料理がディエゴと一緒なの。仕方ないわね!!!ほら!そこの子達!こっちに来なさい。一緒に食べるわよ!」


と平民や元奴隷だろうか?咀嚼音を立てながら食べていた者達をラキアは呼ぶ。


「そこの貴方!食べる時は口を閉じて噛むの!!音を立てて食べるのは駄目。見てなさい!こうするのよ!」


とラキアは食べ方を見せる。周りに集まった子達は真剣に見て真似をしている。ラキアは、、、なんて言うのかな。面倒見はいいんだよな。基本己の欲望を満たす為に動いている様に見えるが。。。


すると笛がピッとなる。何事?!と思うが大講堂に


「入り口から奥を境として女生徒は逆のグループと入れ替わってください」


と声がかかる。自分達初等部の生徒は意味が分からずボーっとしていたが先輩達に誘導されて女生徒が違うグループに入れ替わっていく。自分と平民出の初等部はあっという間に最高学年部と4年学部の女生徒に囲まれたのだった。やけに大きい女生徒のグループがあると思ったらこういう事だったのか!


「ディエゴ様。初めまして!私は・・・・」


と全員から挨拶をされる。自分に挨拶をした先輩達は直ぐに他の初等部の男の子にもちゃんと挨拶をしたりしている。言葉使いは多少変わるがやはりここに見る生徒達は出自は関係なく帝国の未来を左右する者達なのだ。そしておそらくだが結婚相手や取り込みたい者を探したり、平民達は力を貸してくれる者や家を探すのだろう。実際に


「貴方の加護(スキル)って土を操る物って聞いたけど合ってるかしら?私の名前はカンナというの。今度小さなパーティーをするから遊びに来て欲しいわ。これを持っていれば寮には入れるから無くさないでね」


と紋章の入ったハンカチーフを渡したりしている。この急ぎようは何回か入れ替わりがありそうだな!

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