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141 顔合わせです!! (3)

相手してあげたら?と質問風に言われたが俺はもう彼らの前に放り投げ出されている。フライ以外で初めて空中に居るが恐怖心はない。今まで試してなかったがこれぐらいの高さや速さで移動や飛ぶのは自分の基本能力になるのだろう。彼らの前にちょうど立つようにクルクル回転を入れてストンッと着地する。今回このように大袈裟なイベントを無理矢理作り出したのにはリョウコという女の子を観察したかったからなのだがなんと彼女はホグワルト先輩達と一緒に突っ込んできた集団の中にいる。


ホグワルト先輩達は自分が前に降り立つとアリアが居たことは無かったかの様に


「ディエゴ様。いくら演習もどきと言えども皇女殿下を人質にするなどお遊びがすぎるな!あと加護(スキル)なしとは言え僕達を甘く見てもらっては困るよ」


と22人が4つのグループに散る。合図も無いのでこれが彼らの班編成なのだろう。相手の支援魔法が発動するのを待って


「先輩方!先手行かせてもらいます!」


と彼らの前に自前で最小威力の電磁砲(レールガン)を三発ほど打ち込み土煙を発生させる。なんか一瞬目の前が真っ暗になったりなんかの魔法も飛んできたが全部弾いている。


「な? 卑怯な!!」


とホグワルト先輩が叫んだが知らん!!22名もいるのだ。しかもそっちの支援はこっちにデバフかけて来たのだ!先手必勝である。土煙の中でも自分は彼らの気配も性別も分かる。影移動で女の子を狙い転移して胸やお尻に触りつつ三発攻撃を当てる。そして檻の中に放り込む。


「え?ちょっと待って?何?そこは!!!」

「何胸に触って!!!」

「尻尾はダメ!!」


とか色々言われたが敗者の戯言である。リョウコはまだ泳がせておこう!と土煙が晴れる頃までに5人を捕獲した。最小威力と言えども自分と先輩達の間には深さ1メートル、幅3メートル程の穴が3つ空いており良い感じで障害にもなった。


「どういう事だ?何故人数が減っている?目くらましに奇襲とは!」


と呻いたホグワルト先輩に


「奇襲じゃ無いですよ?支援魔法がかかるまで待ってましたし!」


とニッコリ笑って言うと苦虫を噛み潰した様な顔で


「・・・戦う者としての誇りや矜恃と言ったものの話だ。一騎打ちとかディエゴ様は憧れた事はないのか?」


と言ってくる。あまりに真っ正直なのでどう凹ましてやろうか悩むが、、、


「じゃあホグワルト先輩!今からホグワルト先輩以外誰か1人に魔法で攻撃するので防いでくださいね!成功したら攻撃する人数を増やしていきますよ」


と宣言すると ’ ??? ‘ という顔になる。


「行きますよー!!」


と声をかけ自分の周りに雷球を10個程顕現させてホグワルト先輩のすぐ横にいた人に攻撃する。見た目のインパクトがあるので避ける方も必死である。2人目まで見事に防いだ先輩だったが3人目に攻撃する頃には少し息が切れてきた。


「く。嬲る様な真似をするとは。。。ディエゴ様、、、。こうなったら相打ち覚悟!!」


と飛び込んで来たホグワルト先輩のスピードは病院から飛び出していったシロトラに近い。が、それでもアリアとアビスのお遊びには及ばない。ヒョイヒョイと先輩の攻撃を避けながら周りの人達に雷球をぶち当てていく。面倒なので三発攻撃を食らった者達は片隅に作った大きな檻に機動要塞改(サードアイ)で転移する様に設定する。これぐらいはアリアも文句は言わないだろう。檻の中にお菓子は無いが椅子とライブ映像が見れる様にしておいたので死人達も暇はしないはずだ。


「はぁはぁ。。。何故ディエゴ様は自分と闘わない?」


と聞いてきたホグワルト先輩に


「多分フランク先輩がホグワルト先輩達を時間稼ぎ役に使ってるからですけど?」


と辺りにちらほら感知できる気配を見回しながら答えたのであった。

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