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136 学院の全生徒顔合わせ

アリアはみんなが食べ終わる頃にフラフラと寝室から出てきたが何故かドヤ顔である。アビスが少しウザそうな顔をする。


「アリアも何か食べる?」


と聞いたら


「胸一杯だから要らないよ!」


と笑顔で言われる。何で胸が一杯か分からないけど水分はとった方がいいよ!!と伝えておく。学院に行くまでまだ余裕があるので今日はアビスの鱗を使ったスケイルアーマーを装備してもらう。遠目に見ると白いワンピースの様に見えるはずだ。だがこれも尋常ではない価値の鎧なのだ。自分も昨日と引き続き似た服装だが今日はお揃いで白色を着せられるようだ。


ティファニーがいつもより構ってくる。しゃがんでネクタイやらズボンを執拗に直してくる。その度にティファニーの絶対領域が見えて楽しい。ティファニーは自分が彼女の胸や絶対領域を眺めているのを暫くチラ見しながら確認していた。イルアラエ姫は自分達が着替え始めると自分の館に戻っていった。彼女の護衛は階段から登って最初の部屋に待機していた様だ。夜の会議でまた会いましょう!と挨拶をする。


今日の顔合わせは全学院生が集まるので大講堂で行われると聞いている。護衛も合わせれば結構な人数になるんでは無いだろうか?戦闘系の加護(スキル)を持った貴族出身でない者もいる為にある一定以上の階級の貴族、王族、皇族の子弟は護衛は必須なのだ。貴族階級以上でなくとも貴重な加護(スキル)持ちは侍女や側仕えを2人帝国から提供されるので独りぼっちになる事は無いそうだ。それだけ期待されているのだ。


少し腰が泳いでいるアリアを見ながらハイ・エルフの素材も欲しいなぁーとタニヤとティファニーに視線を移す。取り敢えずは髪の毛とか拾っておこう。アビスは。。。アビスは濡れるのか?!ちょっと疑問に感じるがそのうち分かるだろう。


大講堂の前には帝国の騎士が2人いた。流石に全学院生が集まるイベントは学院からも警備をだすのだろう。姿勢を意識しながら彼らの横を通り過ぎて中に入る。大講堂の中にはいくつかのブースがあり大きな看板がかかっている。ブースは大講堂の入り口から半分ほどの壁際をはじめとして10箇所ほどある。


ブースの後ろには看板やのぼりがあり、“ 戦術研究 ” 、“ 魔法技術研究 ” 、“ 魔獣研究会 ” 、“ 算術研鑽会 ”、“ 戦闘技術研鑽 ”、“ 商業者組合学院出張所 ”、“ 冒険者組合学院出張所 ” 、“ ザイル社交会 “、” 伝説・伝承研究 “ 等ある。そしてザイル社交会のブースには誰も居ないが他のブースには上級生達だろうか?多少バラツキはあるが20名前後居る。


コの字に配置されたブースに囲まれた場所に初等部のみんながいる様だ。護衛もいる。今日は時間よりちょっと早く来ているために心に余裕があるな!!あ、ラキアに見つかった。。。


「ねぇディエゴは何で遊びに来ないの?部屋に来るように言ったじゃない?!」


と開口一番にラキアが文句を言う。


「皇帝陛下との会議が長引いたのです。ラキア姫。会議は暫く続く様ですので折角のお誘いですがそのうちお伺いしますね」


とか話をしていると学院の先生だろうか?


「初等部の淑女諸君!今日は学院公認の学生会の説明が先輩方との顔合わせも兼ねて行われます。まず、諸君らの周りに見えるブースの中にザイル社交会と在りますがそれは全員参加になります。それ以外に最低1つの会に入ってください。今日1日は自由に各ブースを回って先輩方と話をしたり会の活動内容を確認して参加する会を決めてください。それでは各自活動を始めてください!」


と宣言した瞬間に各ブースから2人の人間が飛び出してくる。男と女1人づつだ。一瞬何事?!と思うがアリアが


「勧誘の為に各会から2人の学生が行動するって護衛宛の報告書にあったからそれじゃないかな?」


と言ってくる。成る程。。。自分が知らない間にアリア達護衛にもそう言った連絡等行っているんだな。。。と妙に納得したのだった。





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